326 / 699
険しい表情
蒼大は僕の中に指を入れながら僕を見て険しい表情をしている。
僕は険しい表情をする蒼大を何回も見ている。
きっと蒼大は険しい表情をしている事に気づいていないのかもしれない。
普段は見せないけれど僕と繋がろうとする時に見せる。
以前は険しい表情をしていても直ぐに優しく微笑んでくれていたが僕が監禁されて以降は険しい表情が長い時間続く様になってしまった。
ごめんなさい。
きっと色んな男の人に僕が触れられてしまったから苦しいんだよね。
それでも僕には蒼大しかいないんだ。
「そう・・・すき・・・・蒼大だけ・・・・。」
「聖輝・・・。」
僕は身体を起こしてフワッと蒼大の首に抱きつき耳元で呟いた。
蒼大は応えてくれるように僕の背中に腕を回してキツく抱きしめてくれる。
「ごめんな、俺も聖輝だけだ。愛してる。」
「うん。蒼大、愛してるよ。」
蒼大は再び僕を床に押し倒し貪りつくように唇に吸い付いて来ると硬くなった蒼大自身を僕の蕾に押し当てて来た。
ともだちにシェアしよう!