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何してるんですか?
目を瞑り怖いのを我慢した。
あの時の恐怖が蘇って身体がガタガタと震え出し上手く息ができなくなる。
苦しい。
早く蒼大・・・。
「何してるんですか?」
「蒼大、ごめん。悪ふざけしたら・・どうしよう・・・。」
「聖輝から離れてください。殴られたく無いなら拓人先輩。」
蒼大の冷たく低い声が薄れかけた意識の中で聞こえて来るとフワッと暖かないつもの温もりと香りに僕の体は包み込まれた。
「聖輝、大丈夫だからゆっくり俺に合わせて息しろ。」
名前を呼びたい。
けれど息も上手くできないし声も出せずに変わりに目に涙が溜まる。
僕は蒼大に言われるように蒼大に合わせて息をした。
段々と息が上手く出来るようになり僕は落ち着きを取り戻したが身体は恐怖でまだ少し震えていた。
「落ち着いたか?部屋で休むか?」
蒼大の優しく僕を気遣う声が心地よくて安心できる。
僕は拓人さんと淳平さんが居るのも忘れて蒼大の背中に腕を回して小さく頷いた。
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