待ち合わせ時間ギリギリに２人が現れたかと思うと拓人先輩の第一声にビックリさせられた。 「腹減ったぁ〜。何か食べようぜ！」 「はあ〜ッ。何も食べて来なかったんですか拓人先輩。」 「寝るのが遅くて朝飯抜きなんだよ。」 「朝ってもう昼ですよ拓人さん。」 会社から一歩出たら俺は拓人先輩と呼び淳平は拓人さんと呼んでいた。 「ランチだランチ。」 「分かったから騒がないでくださいよ拓人先輩。大輝よりうるさいです。」 「うっせぇ！とにかく店入ろうぜ蒼大と淳平。」 拓人先輩はツカツカと歩き出して俺たち２人は顔見合わせて溜息をついた。 普段の仕事の時はクールで出来る男みたいな感じなんだがオフになると子供より騒がしいのだ。 この人のどこに惹かれたんだ淳平。