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寒い Side拓人
「真っ暗にしてもいいですか?」
「あっ、うん。」
「拓人さん、おやすみなさい。」
「おぅっ!おやすみ。」
おやすみ?
イヤイヤ、期待をしていたわけじゃないが一応恋人になったんだよな俺達。
そして同じベッドで寝ている。
ヤるとかじゃないの?
ヤるヤラナイは別としてもう少し抱き合って寝るとかキスをするとかあるんじゃないのか?
淳平は甘い空気を漂わせてくれず業務みたいな感じになっている。
これは俺から行くべきなのか?
よし!
「淳平、寝たか?」
「いえ、拓人さん早く寝てください。」
「あのさっ、寒くない?」
「大丈夫です。」
「俺が寒いんだよ淳平。」
俺に背中を向けて寝ている淳平を後ろから抱きしめた。
淳平はピクッと身体を強張らせたが何も言わずただジッとしている。
抵抗しないって事は先に進んで良いんだよな?
ヤバっ!
なんか俺自身が微妙に反応してるんだけど淳平を抱けるかもしれない。
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