少しの間、聖輝の胸に顔を埋め俺は色んな事を考えてしまっていた。 これまでは相手が一方的に聖輝に好意を寄せていたが今回は違う聖輝もきっと北嶋の事を・・・・・。 俺だけの聖輝にしたい他の奴が聖輝の心の中に居るなんて許せない！！ 愛情が訳の分からない歪んだものに変わり始めている事に気付いていたら俺は聖輝に酷い事をせずに済んだろうか？ この後の記憶があまり無くて気付いたら俺は聖輝に乗り掛かり倒れ込んでいた。 聖輝も寝ているが泣いた後が残っている。 起き上がろうとすると腕に針で刺したようなチクリと痛みが走りその場所を見ると爪で引っ掻かれたような跡が残っていて少し出血したのか乾いて皮膚にこびり付いていた。 聖輝がしたのか？ 確かキスをしてから俺は・・・聖輝に何をしたんだ？ 『・・そぅ・・やあ！！！』 聖輝が泣きながら苦しそうな顔をして違う・・・怯えて身体を強張らせながら俺の腕から逃げようと・・・したんだ。 それでも俺は聖輝の奥深くを突き上げながら聖輝自身をも擦り欲を何度も吐き出させた。 まさか・・・無理やり聖輝を抱いたのか俺は・・・・・だからあんな顔をして身体を強張っていた？ 何をしたかうまく思い出せずにいる。 だから聖輝を深く傷つけてしまった事に気付けてさえもいなかったんだ。 この時に気付けていたら？ 無理やり抱く前に止めていたら？