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怯えて Side蒼大

俺がシャワーを浴びて部屋に戻ると薄暗い部屋で人影が動いたように見えた。 聖輝が目を覚ましたのか? 「聖輝、目を覚ましたのか?」 静まり返っていて返事もなく俺はまだ聖輝が寝ているものだと思いベッドに近づいたがそこに聖輝の姿はなかった。 「聖輝?」 薄暗い部屋を目を凝らして辺りを見渡していると少しだけ慣れ始めて来た時だった。 部屋の隅で膝を抱えて座り込みこちらを見ないようにしている聖輝の姿が見えた。 側に近寄ろうとすると逃げようと床を這う姿を見て俺は戸惑った。 聖輝に何が起きているんだよ。 慌て電気をつけると小さく悲鳴をあげて壁際へ逃げて行った。 「聖輝!どうしたんだよ。」 聖輝に近寄り触れようと手を伸ばすと払いのけられて俺を見ないようにして身体をガタガタと震わせていた。 俺はどうしていいか分からずただ聖輝が落ち着くのを側に座って見つめていた。

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