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2人で Side蒼大
「拓人さん、鍵なんて閉めて蒼大と何してたんですか?」
淳平本人は冷静に話しているつもりでいるみたいだが今にも泣きそうな顔をして震える声で拓人先輩に聞いてる。
「うん。えっと蒼大に話があったからそれで・・・。」
拓人先輩も声が小さくなって余計に誤解をされそうな感じなんだけどそれに俺を拓人先輩が横目でチラ見すれば淳平は俺を睨むんだよ。
「淳平が心配するような事はないし俺は聖輝だけだと知ってるだろ?」
「知ってるけど!鍵かけて2人で密室にいたら俺だって嫌な気分になるよ。」
淳平の言ってる事は分かる。
これは拓人先輩が淳平を宥めないとダメなような気がするしやっぱり俺より好きな人から説明をしてほしいはずだ。
下手したら言い訳にしか聞こえないかも知れないけどそれでも2人で話した方が良いと思い俺は資料室から立ち去る事を決めた。
「悪いが俺はこれ以上話す事ないから2人で話をしてくれよ。」
「分かった。」
拓人先輩は居てくれと言う様な顔をしているが俺はそれを無視して資料室を後にしてデスクに戻った。
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