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怒られたの?

切り分けたアップルパイをトレーに乗せてリビングへ向かうと大輝が興奮気味で拓人さんと淳平君に話をしている。 「いぶちゃんとそうちゃんがきたぁ〜。」 「座ってろ大輝。」 蒼大は熱い紅茶とコーヒーをトレーに乗せていて大輝がまとわりつくと危ないからと少しだけ怒った感じで大輝に言うと大輝は大人しくいつも座っているソファに座ったのだ。 「僕は座ったよ。」 大輝が蒼大に笑いかけて言うと蒼大も笑い返している。 きっと足を怪我した日以来2人で決めた事があるみたいで危ない時は必ず蒼大が怒った感じで注意する。 でも大輝は怒られているとは思ってないから蒼大を怖がったりはしない。 周りからみたら蒼大が大輝を怒ってるように見えるんだけどね。 「蒼大、怖いぞ!大ちゃんが可哀想だ。まだ何もしてないのに怒る必要ないだろ?」 「そうだぞ!見ろよ怖くて笑顔が強張ってるよ。」 お二人にはそんな風に見えるんだね。 「じゅんちゃん、僕は怒られたの?」 「大ちゃんは蒼大に怒られてると思うよ。」 「ちがうよ。怒る時はもっと怖いよ。」 「えっ?今でもかなり怖いぞ!」 普段は人当たりが良いから低い声で注意したら怒ってるように聞こえちゃうよね。 でも大輝と蒼大にしか分からない物があるから僕は2人のやりとりを気にはしていなかった。

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