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寝室です。
今日は嬉しい事があったけれど今僕はベッドの中で背後から蒼大に抱き締められています。
やばい状況です。
僕が子供が欲しいと大輝に言った事で話そうとしていたんだけれど誤魔化そうとして逃げようとしたらベッドに押し倒されそれでも逃げようとして捕まってしまった。
「子供が欲しいの聖輝?」
「ちがっ!そうじゃ・・・ない。」
「じゃあ、何を考えてたらあんな事が言えた?」
「それは・・・。」
秘密にしないで話せる事は話した方が良いんだよね。
けれど勇気が出ないよ。
子供が欲しいと言われたら僕は産んであげる事ができないから・・・聞けない。
「聖輝は大輝の前でヤリたかったのか?」
「そうじゃないよ。バッカじゃないの?大輝の前でそんな事考えるはずないじゃないか!」
「うわぁ〜。逆ギレですか?宮垣聖輝君。」
「ひやぁっ!」
耳元で名前の所だけ甘くささやく様に言うなんてズルいよ蒼大。
「ちっ、ちが・・違うよ。蒼大は子供とか欲しないのかなって考えてた。」
「何?聖輝が産んでくれるなら欲しいよ。」
「僕は男だから産めないよ。」
「うん。知ってる聖輝。だから俺は子供はいらないよ。俺達には大切な大輝がいるんだ。血は繋がらないが大輝は俺達の子供だ。それで俺は幸せだ。愛する聖輝がいて可愛すぎる大輝がいる。それじゃあ聖輝は不満なのか?」
蒼大がそう言って肩に顔を埋めて僕をギュッと抱き締めた。
不満なんて思わない。
僕だって蒼大と大輝がそばに居てくれたら幸せで・・・蒼大も同じ気持ちなんだ。
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