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マイケル「何を言っているんだい。子供の頃はあんなにマイク、マイクと呼んでくれたじゃないか」
リオの黒眼をジッと見つめる。腰掛けたベッドがギシッと音を立てる。
リオ「あ、あれは子供の頃の話だろ!」
マイケル「それに、敬語も禁止にしたのに!君と僕の仲だろう?僕が当主になったら君を専属執事にするよ」
リオ「ふぅ、相変わらず強引だなマイク。まったく、あの頃の病弱だった頃が懐かしい……ゴホッゴホッ!」
急に咳き込むリオ。実はここのところ彼の体調は芳しく無い。まるで病名が分からないまま、リオの体調は日に日に悪くなっている。
マイケル「そうだ!今日はリオに新しい本を持ってきたんだ!」
懐から分厚い本を取り出すマイケル。その時、コンコンと扉をノックする音が響く。
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