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■フェードイン。回想終了。 *屋敷の廊下  窓の外の銀世界を眺めているマイケル。 マイケル「ふふっ。なんだかもうかなり前のことに感じるよ」  あの時のことを思い出すと今でも笑みが零れる。よくもまぁ、自分はあんな無茶をしたものだと。あれから頻繁にリオが遊びに誘ってくれたおかげで、いくばか体力がついた。結果としてマイケルは冬の寒さに耐えられるようになっていたのだ。    マイケルは廊下を歩き、再びリオの部屋に戻る。 マイケル「リオ、さっきの話の続きだけど――」 リオ「ゴホッゴホッゲホッ!!!」  マイケルが使用人室の扉を空けた先には、大量の血を吐いているリオがいた。 マイケル「リオッ!!!」  何もかも忘れて衝動的にリオへ駆け寄るマイケル。 リオ「マ、イク……ゴホッ!!」  リオの吐いた血がマイケルの服の襟へと付く。

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