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○昼休み・保健室
神田M「恋人とは!?」
上村「神田君。最近、那和君に懐かれてるっスね〜」
椅子に座る神田と上村。マグカップに淹れたコーヒーを飲み、微笑みながら上村が言う。
神田「懐かれて…ますね」
上村「仲良きことはなんとやら。那和君、去年、関西から転校してきたばかりだから、今年やって来たあなたが後輩がみたいで嬉しいんじゃないか?まぁ、とにかく二人が楽しそうで何より〜」
神田はその言葉にどきりとするが、上村は特に気にせずおせんべいを食べ出す。
神田M「たしかに、最初に会った時に比べてこっちを見てくれるようになったし、笑顔が見れるようになった」
神田「そうだな…」
上村「あと、君はΩなんだから無理はするなよ?寝不足なんじゃないか?」
神田「う"っ…すまない…」
上村「社会人の寝不足は命の塵になるからなるべく休憩を取るんだぞ!」
苦笑しながら神田は詫びる。
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