29 / 34
27
那和「せんせ…?」
神田「葉月」
那和「え…?」
那和が鼻が赤い顔をあげ、神田を見る。
神田「不良…品、でまだもし、良かったら……、卒業後、葉月の名で告白してきてくれ…。あと、その気がなきゃ、家まで呼ばな…い」
雫を瞳から流しながら笑う神田。
一瞬驚く那和は直ぐに微笑み、自らの体に伸びてきた神田の手を取り、左の薬指に歯を立てる。
神田「……っ!」
那和「……今はまだ項を噛むことは出来へんけど……、次は両方に俺の愛を示したるから待っといて、"葉月"さん」
神田の目からさらに大きな涙がいくつもこぼれ落ちる。
ともだちにシェアしよう!