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第4話・感情

 そして綾人は今夜もまた、滑らかな肌を晒し、名も知らない男に抱かれるのか。  はしばみ色の目を潤ませ、喘ぐのだろうか。  時計を見れば、時刻は午後六時過ぎ。  昨夜、綾人が見知らぬ男といたちょうど同じ時間になる。 「くそっ!!」  凌雅はベッドの上で淫らに喘いでいる綾人のことを考えると居ても立ってもいられなくなった。  彼はひとつ舌打ちをすると、無造作に机の上に置いている長財布を手にし、そのまま家を飛び出した。

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