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※第27話→sideH
日付けの感覚などとうになくなっていっていた。
水上は俺を気に入ったらしく専属で契約したらしい。首輪をハメられて、水上に買われる日を待つだけの日々だ。何より辛いのは水上から呼ばれるまで、自慰することもできずに、両手両脚を拘束されて檻の中に入れられているだけということだ。
次第に水上に呼ばれることが、嬉しくて仕方なくなる。
「ハルカ、水上さんの所にいくわよ。今日はパーティですって。服に着替えるわよ」
檻の中から出されると、串崎は俺の拘束を外して服を取り出す。
黒い仕立てのよさげなスーツである。
「まあ、水上さんって聞いただけでおちんちん勃てちゃって。いやらしい子ね」
串崎はペシッと俺の尻を叩いて、
「おしっこはでない?そうね。行く前にしていいわよ」
俺のちんこに尿瓶を当てて、排尿の許可を与える。
毎日のように繰り返された調教に、俺は許可なく排泄ができなくなっていた。
「…………ありがとうございます」
俺は礼をいって尿瓶の中に恥もなく垂れ流す。
串崎は、俺の体を綺麗に拭くとシャツを着せてくれる。何も考えず、ただ抱かれるだけの生活にも慣れ始めて、めんどくさい事もなく楽だなんて考えはじめている。
どうしようもなく、自堕落だ。
そんなことは、元からだ。
俺は自分でたいしてものも考えずに生きてきた。
それで上手くいってたのは、全部、ライが考えてやっててくれたからだ。
全部、ライが俺が楽なようにしてくれてた。
無くしてからきづくだなんて、俺はバカだな。
「馬子にも衣装ね。まあ、ろくなパーティーじゃないだろうけど。水上には、壊さないようにと言っているけども、気をつけてね」
串崎は意味深に笑い、俺の腕を引いて店の裏口に止めた車へと向かった。
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