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第26話→sideRT

いつ乗り込むか。なるだけ早くなんとかしたい。 遅くなって手遅れになっちまったらと思うといてもたってもいられず今から乗り込みたいくらいだ。 「峰ちん、明日の13時に○○駅に集合。精鋭だけ連れてく。数は少ないけど、抗争するつもりないしね。あと、将兵も来てくれる?」 「俺がフッた話だから当然だ。まあ、職場に迷惑かけんように、コスプレしてくかな」 早速とばかりに仕切り出す士龍に、ニヤニヤと将兵は笑って答える。 「え、魔法少女的なコスプレ?」 「アホか。学ラン着てくだけだ」 将兵と士龍がアホな掛け合いをしているのも、なんとなく落ち着く。 「平日だけど、オマエら学校いいのか?」 ふと気になって聞いてみたが、士龍は不思議そうに俺を見下ろすと、 「朝の出席しかとらねーだろ。うちのガッコ」 「だ、だよな」 そんなことを思い出したり考えている余裕もなくなっている。 「まあ、後輩。あんまり無茶するな。危なくなったら、俺の名前出していい。謹慎中だが、元組長の息子だし、それなりに口はきける」 「話つけるのは無理すよね」 五十嵐さんはなるだけコッチに火が飛ばないように頼んでくれる。 「ちょっと、相手が苦手っていうか、色々あって顔を合わせたくなくてな。オマエらが詰んだのなら仕方ないが」 もごもごと言いづらそうな表情でいう工藤さんにこれ以上頼めそうもなかった。 「大丈夫っす。危なくなったら、連絡するんでケーバン教えてください」 工藤さんの携帯番号を登録する。 まあ、秘密情報をここまで話してくれるだけで非常にありがたい。 見た目より話は分かる人らしい。 決行は明日だ。 どうにかして、取り戻す。 殺されたり、死んだりしたら、俺は一生自分を呪う羽目になる。 「峰ちん、あんまし思い詰めるなよ」 俺の焦燥を分かってるとばかりに、士龍は肩を優しい仕草でたたいた。

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