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※第29話→sideH
な、何…………打ちやがった…………。
注射針を引き抜かれると、頭が重たくなってきてドドドドッと心臓がバクバクと音をたて始める。
キメセクとかふざけんじゃねぇとか考えるが、思考がバラバラと頭の中の熱に溶かされる。
「契約しないのかい?」
「人身売買の価格程は負債がないみたいでね。久住の佐倉さんが後ろ盾らしいからね。手が出せなくって」
俺の脚を掴み、後ろで水上がなにやら話しながら脚を開く。
「綺麗な色だね」
「元々色白タイプみたいなんだよね。後ろは僕の専用だからね」
水上は笑いながら仲間に言うと、俺のアナルにスポイトを差し込み液体を注ぎこむ。
「ハルカ、良い子に僕のお客様をおもてなしできたら、ご褒美をあげるからね」
耳元で水上は誘うように囁きかけて、首輪を引いてスーツの男の前まで歩く。
じんじんと身体をひきずって四つん這いで歩く度に、熱が身体中を蝕んで犯されたいとしか考えられなくなってくる。
ポタ、ポタ、ポタ
溢れて止まらないカウパー液が床にタレ落ちていく。
拘束するのは首輪だけなのに、俺はここから逃れられない。
「ハルカ、おちんちんして」
水上は満悦の表情を浮かべて俺に命じて、俺は腰を起こして膝だちになる。
「だめだよ、腕はこうでしょ」
水上は俺の下がった腕をあげさせて、目の前の男のスラックスのジッパーを下げて俺の口元に押し当てる。
ちらと水上を見ると、嬉しそうに俺の表情を眺めて軽く脚を開かせる。
「はやく、くわえてご奉仕しなさい。奉仕している間は、お尻も気持ちよくさせてあげるよ」
擦り付けられたシリコンのバイブに刺激がほしくてたまらなくなっている俺は目の前のペニスを唇に挟んでしゃぶりついた。
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