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※第72話→sideH
俺の身体の中心をぶった斬るように、熱を持った軸がぐいぐいと胎内深い箇所を押し上げる。俺の身体の上で必死な顔をして、喰らおうとするライの表情に興奮している。飄々としていて、細い目で嘘の笑いを浮かべ続ける奴じゃない。
ライを傷つけても、俺はこいつの本気が欲しいと思ってしまう。
ライの腰に脚を引っかけてグイッと中に引き寄せると、腕を強く背中に回す。
どうしようもない俺が、なんもかんも分からなくなるくらいにして欲しい。
そうでないと.....。
欲求のままに、我慢なんてできねえから。
「ッく.....あ、ああ、ッッ.....ラ.....ライ...ひあ、きもひ.....いいッ...」
頭の中なんてもう何も考えられないくらいに、快楽に溺れ真っ白である。
ズクズクと脆い箇所をつつかれ嬲られているのに、射精の許可は与えて貰えない。
「ら、い.....ッおね.....っ、がい.....」
腰を揺らしてねだると、冷たい表情で見下ろされる。侮蔑の表情を浮かべたまた、腰を引いて俺の顔を見下ろす。
ゾクゾクと背筋が震える。浅い場所まで焦らすように引かれた肉の塊が、身体の中で震えているのを感じ取る。
「.....っ、ああ、.....おね、がいっ」
「なんだよ。俺に縋るのは真っ平なんだろ?」
クッと笑いを漏らして、ライの掌が俺の首にかかる。
そうだな。
ゆっくり閉まる気道に、バクバクと心臓が早鐘を打っていく。
このまま殺してくれないかな。
目を閉じて身体を委ねると、その腕が小刻みに震える。
「バカ野郎.....ッ.....クソ」
緩む気道に咳き込みながら目を開くと、涙いっぱいのライの表情にぶち当たる。
また、泣きやがって。
俺は腰をあげたまま、無理矢理グイッと胎内にライを取り込む。
「ハッ.....ッ.......泣いて.....んな、よ。バター犬にも、なれねえのかよ」
ホントはこんなこと言いたくなんかないのだけど。
カッと見開いた目は今まで見たことがないくらいに怒りを孕み、俺は頬を拳で殴られ、脚がひしゃげるくらいの強さで開かれ深々と貫かれた。
「ッあ、ひ、ぐあああああああッ」
中が破れるかのような激しさに悲鳴しかあげられなくなる。
「やぶ...ッ.....れ、る...ああ.....た.....ッく.....っく」
許可無しにはできない排尿も、膀胱を激しく刺激されビシャビシャと溢れているのがわかる。
.....ああ.....これで.....壊れられる、か。
お前が傷つくのが分かってやってる。ひでえ男なんだよ。もっと、もっと.....壊してくれ。
悲鳴をあげながらも、俺はその破壊的な暴力似た行為に満足していた。
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