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本文05
○収録開始、竹下通り
ロケバスの中。
スタッフ「綿君と富橋君がペアになって、バレずにクレープを買うというミッションから始めます」
スタッフの説明を綿はふてくされた顔で聞き、麻は嬉しそうに目を輝かせている。
綿 「バレずにって、富橋は無名だろ」
スタッフ「え、いや、あの……リネンボックスは若い子には人気ありますよ?」
綿 「は?」
スタッフを睨みつける綿。
にこにこしながら仲裁に入る麻。
麻 「綿さんの言う通りです。俺らはまだまだ無名ですから、俺がファンから綿さんを守るっちゅうことで、ね?」
綿 「ふうん? じゃあ、お前は俺の家来な」
麻 「家来……せめてナイトで」
綿 「下僕」
麻 「更に格下! まぁええけど」
綿になにを言われても嬉しそうな麻。
そんな麻に苛立つ綿。
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