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第52話

「可愛いお尻の穴がヒクヒク動いているのも、絶品だな……。  それに、すっかり銜えることも覚えているし……指を挿れられると気持ち良いか?」   ユキは健気にも先ほどより紅く染まった乳首をキュッと捻ったりイチゴを潰すような感じで押したりしながら生クリームのような甘い声を上げているのも愛らし過ぎた。 「んっ……それは、リョウの……アドバイスのお蔭だよ……。  『尻の穴を開け』って言ってくれたでしょ?……お通じをする時……みたいに、さ。  それまでは……本当にあんなモノが挿るなんて思っていなかったもん……。  コツを教えてくれて本当に有難う。  ――それにさ、ユリさんとかがお尻でも感じるって言ってたけど、本当なんだね……。  そこ……そんなに弄ったら……また逝っちゃうっ……。  やん、もう……ダメっ……シンの指……気持ち良すぎでっ……。  イっくぅっ……」   ユキの愛らしいモノからは何も出ていない。シーツの波の上で仰け反ってはいたものの。  そしてユキの古風な感じのする整った顔が紅に染まって長い睫毛に涙の雫が宿っていて、そのメレダイアみたいな煌めきもとても綺麗だった。  ドライで極めたらしいが、ただ、絶頂の時に白目になってしまうとオレ的には興醒めする。勝手な感想ではあったものの、何だか色気もないと常々思っていた。  その点ユキは逝く時に目を閉じていて、しかも何だか極彩色の夢を見ているような表情を浮かべているのが常だった。  そういう点もとても好ましい。  ま、ワガママなのかもしれないが、そういう拘りというか減点対象は誰しも持っていると思いたい。 「シンっ……シンのおっきくて硬いので、中を擦ってっ……。そしたら……もっと気持ち良くなれるし、シンも感じてくれるんでしょ?僕ばっかりがイイって……いうのも、何か違うような……気がするしっ……」  ユキの逝き顔は壮絶に色っぽい。そんな表情で強請られたらなけなしの理性など吹っ飛んでしまう。  それにユキの穴の中は綺麗な紅色で物凄くそそる。  まあ、この穴を使うのは初めてだからだろうが、こういう嗜好を持った人間はユリのように奔放な人間の方が多いので、オレが「そういう」出会いの場に行って意気投合した相手もホテルの灯りで見たら使い込んでいるのが分かる色だったし、そもそもこんなにじっくりとは見ない。手っ取り早く欲望を果たすことだけを考えて。 「ああ……んっ。シンのおっきくて……熱いのが挿って……くる。  すごくイイっ……」  穴の中も良い感じに緩んでいる。ただ、遣い込んでいないからか、程よくきつくて窮屈なのも逆に良い。 「ユキの穴も最高に……いい……。感じるところは……人によっても違うので……イイとこが有ったら……教えてくれ……」  中逝きの最中だからか、穴の中はヒクヒクと動いているのも最高だった。  ユキの大体の感じる場所は分かっていたものの、もっとユキを感じさせてオレの色に染めてみたいと思ってしまう。  そんなことを想ったのはユキが初めてだったが。 「んっ……イイっ……。けどっ……奥まで思いっきり……衝いて欲しいっ……。  ああっ……そうっ……」  大きくグラインドをさせて奥まで衝いた。ズチュンという音が寝室に響くのと当時にユキの声も一段と艶っぽく上擦っている。 「やっぱり……一番奥が、凄く感じるっ……シンも……感じてくれて……る?」  ユキの艶やかに上擦った声に僅かに不安そうな彩りが加わった。  オレがかつてベッドを共にして来た相手は、オレも含めて自分の快楽しか追っていなかった。  ただ、ユキはそうではなくて、オレのことまで考えてくれるのが嬉しかった。  しかも逝っている最中にも関わらず。 「ああ、ユキの中、凄くイイ……。締め付け具合も絶妙だ……」  ベッドが軋む度にユキの声もどんどん甘くなっていく。  そして、いつの間にかユキの華奢な足がオレの腰に回されて、足の力でも奥へと誘い込もうとしているのも最高に可愛くて、そしてとても淫らだった。  それに乳首はイチゴを捻り潰す感じでユキの指が動いているのも。 「ああっ……んっ!!イク、逝っちゃうっ……」  紅色に染まった顔が純白の枕の上で嫌々をするような感じで振られている。  オレの腹部に当たったユキの息子から止め処なく透明な液体が流れているのもとても気持ちが良い。 「一番奥に……出されるのがイイか?」  ユキは若いのでまだまだ大丈夫そうだったが、流石にオレはこれで限界っぽい。ショーを含めて何度もこなすのは。  だからユキが最も感じる場所に出したかった。 「うん……。奥がっ……ああっ……もうダメっ!!逝っちゃいそっ!!」  オレの腹部に熱くてどろりとした物が飛び散ったのを感じた瞬間にオレも禁を放った。 「ああっ……奥、熱くて気持ちイイっ……。お腹の中に、シンのがいっぱい……。あっ……もう一回イキそうでっ……」  ふと悪戯心でユキの可愛い息子の根元を指で戒めた。  中逝きだけをする身体にユキを育ててしまいたいという欲求が抑えきれなかった。  「女性を抱けなくなる」というオレの言葉に「良いよ」と言ってくれたユキだったが、この際オレでなくてはならない身体にしたいと強く思ってしまったので。

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