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第53話

「ヤだっ……イキたいっ!!シンっ……。指を外しっ……てぇ」  白い枕の上に乗ったユキの紅に染まった顔が嫌々をするような駄々っ子のように振られている。しかもその上、切れ長の目が大きく開かれてダイアモンドのような涙を流しているのもとても綺麗だった。 「もう少し、我慢して……欲しい。もっと良くなるから……」  体勢を変えて、ユキの背後から抱き締めた。もちろん根元の戒めはそのままで、ユキの細い脚をオレの身体に載せるような愛の形にした。  ユキの可愛い乳首をもう片方の手で押しつぶしながら前立腺を抉るように衝いた。 「ああっ……んっ……ダメっ……逝き過ぎて……おかしくなっちゃうっ……」  白いシーツの上でしなやかに反るユキの身体は人魚姫のような初々しさと艶やかさだった。 「おかしくなればいい……。オレと一緒に……おかしくなろう……。  ユキの前立腺、コリコリしてて……擦ってて気持ち良い。さっきよりも大きくなった……ような感じだし。この可愛い乳首もヒクヒク動いているようだし……」  浅い部分を小刻みに突きながら、ユキの中逝きを身体で唆した。 「ああ、指っ……解いてっ……。イキたいっ……。  えっ……ああっ……んっ。  シン、それ反則ぅ……」  小刻みに律動を続けると見せかけて腰を大きくグラインドさせる。ユキの奥の奥がズチュリと音を立てた。この上もなく淫らで、そしてその音に混じってユキの甘い声が寝室を紅く染めていくような華やかさだった。胡蝶蘭のような趣きの甘い声が物凄く可愛い。 「ああ……んっ……シンっ、すごくイイっ……。イイけどっ……  お願いっ……指を……解いてっ……欲しいっ……」  ユキの甘い声は薄紫の胡蝶蘭が震えているような感じだった。  それに華奢な背中が反る度に純白のシーツが紅く染められていくような錯覚を覚える。 「ユキの中、凄くいい……震えながら……締め付けてくる感じが。  クセになりそうだ。  ユキ、愛している」  ユキの華奢な背中が紅色に反っては汗の雫をメレダイアのように撒き散らしながらシーツに落ちて行くのも物凄く扇情的な眺めだった。 「僕もイイよぉ……何か、身体中の、汗腺が……ぶわっと開いて、そして……身体の震えが止まらない……。  でもっ……もう、限界でっ……。お願いだから、指を解いて……欲しっ……。  前でも、イキたいっ!!  お尻の中だけじゃなくて……。お尻の中は、ずっと逝ってて、快感の波が……嵐みたいに……後から後から押し寄せて……来てる。  それも凄くイイんだけどっ……やっぱり、シンの熱くておっきいので、奥を思いっきり衝いて……白いのを……お腹の中で一杯にしてっ、そして、トドメを刺すようにイカせて……欲しいっ……」  無邪気な子供のように泣きながら――と言ってもしていることは物凄くアダルティだが――訴えられるともっと泣かせたく思いと解放させたい気持ちがせめぎ合ってしまう。  これも惚れた弱みかなと頭の隅で考えながら、指を解く瞬間にユキの奥の奥を思いっきり衝いた。 「ああっ……イクっ……両方ともで……逝っちゃうっ!!」  ユキの白いエキスが白い蘭のようにシーツに飛び散っているのが激しく震えている華奢な紅い身体越しに見えた。  と同時に、オレもユキの奥に欲望の丈を思いっきりぶちまけていたが。 「凄く良かった……。ほら、まだ、こんなに身体が震えているんだ……。お店ではこんなコトにはならなかったよね。  それに、お尻の中とか乳首とかがまだジンジンしてる。  あっ……ん、触ったらダメだよ……。また欲しくなっちゃうから」  ユキのイチゴのように赤くなった乳首に指をあてると、子供のように首を振って拒むのも可愛い。  ただ、愛の行為の余韻で紅く染まった素肌とか、甘くて蕩けそうな声は子供ではなくて何だか蝶の羽化を果たした感じで「大人」への階段を一気に登った感じだったが。 「ユキ……すごく綺麗だ。惚れ直した。というか、ユキを好きになったのは容姿じゃなくてどんな時でも理知的な判断が出来る点とか肝の据わった賢さだったんだが、今回のセックスで身体も大好きになった。  そんな色っぽい顔をするようになるとは思っていなかったな――しかもたった一晩で。  その顔、物凄く好きだし、そういう顔はオレにだけ見せて欲しい。  誰にも見せないと約束してくれるか?」  我ながら女々しいと思ってしまったが、ユキの蝶の羽化を果たしたような綺麗で色っぽい顔は物凄く好みだったので、ついつい懇願してしまった。 「え?僕がこんなことを許すのはシンだけだよ。  ユリさんは気持ち良くしてくれるなら、誰でも良いとか言っていたけどさ。  僕はきっとシンじゃなきゃ気持ち良くならないと思うし。  栞お姉様も『リョウなら貴方を幸せにしてくれるわ』って言ってた。帰り際にさ。  僕もそう思うし、こんなこと他の人とはしない。よ?  それは約束する。  シンの好みの顔なのかぁ……。この顔が。だったら、シンにしか見せないって約束するよ。  あんっ……乳首をそんなに強く吸われたら、またヘンな気持ちになっちゃう。  前立腺もキュンってなっているし……」  ユキは言葉では抗いながらも何だか歓迎しているような雰囲気だった。  ただ、ユキは若いから良いだろうが、オレの年ではキツい。  しぶしぶ唇を乳首から離して、ピロートーク兼連絡事項を話そうと思った。

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