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前編

僕には密かに想いを寄せている相手がいる。 僕の名前は都築 康彦(つづき やすひこ)現在高校3年生。 顔は、まぁまぁ可愛いほうらしい。 男子校と言うこともあり結構モテるんだけど、好きでもない奴にモテても仕方がないので何を言われても毎回きっぱりとお断りしている。 いくら女の子が居ない環境だからといって告白されるこっちの身にもなって欲しいものだ。 断るのにも罪悪感があるし、何よりその後が気まずくて仕方がない。 まぁ、告白してきた相手は切り替えが早くすぐに別の相手に告白したなんて話も聞くくらいなのでこっちはとんだ迷惑だ。 「はぁ」 ぼくは少し人気のない準備教室の集まったエリアを歩いている。 今日は、球技大会が行われているため学校の中はいつもより更にがらんとしていた。 「おーい都筑! ちょっとこっち来てくれ!」 ニコニコと後ろから声をかけてきた顔見知りの男性教諭。 この先生と仲良くなったのは、2年生の時の文化祭。 後輩や先輩からの呼び出しにうんざりしてて、ちょっと人気のない今居るエリアで先生に声をかけられたのが切っ掛けだった。 先生は180cmぐらいの細マッチョ。 肌の色は理科教諭の癖に、ちょっと小麦色。 地黒なのか、スポーツが好きなのかはまだ聞いていない。 「先生サボりですか?」 「見廻りだよ。都筑みたいに球技大会サボってるヤツが居ないかの…」 「別に僕もサボりじゃないですぅ。僕も見廻りですぅ」 小さく舌を出してべーっとすると、クスクスと笑われてしまった。 頭にぽんっと先生の手が乗せられて、僕の胸はドキンと高鳴る。 僕は密かに、先生へ恋心にも似た憧れを抱いていた。 同性に告白される事を迷惑と思っておきながら、いざ自分が同じ立場になるとこの胸の高鳴りを隠すことで精一杯だ。 「あーあ。朝から問題児ばかりで、肩が凝ったなぁ」 「ふふふ。肩をお揉みしましょうか?」 先生がわざと肩を回す仕草をするので、僕は笑ってしまった。 2年の文化祭の時もこんな感じで声をかけられて、肩が痛いと言う先生の肩を揉んであげることになった気がする。 あの時の事は実は正直はっきり覚えていない。 ちょっと格好いいなと思っていた先生と仲良く話せた事で舞い上がったせいだろうと思っている。 パチン 何か音が聞こえたと思ったら僕の意識がすぅっと遠退いていく。 ヤバイ気絶すると内心では焦って居るのに、身体は後ろに倒れていくのを感じる。 「康彦?」 先生が背中を支えてくれるのを感じつつ、僕は意識に霞がかかったような感覚にぼんやり先生を眺める。 「今日は体育祭でいつもの部屋が開いてないから体育教官室に行こうか」 先生の声がぐわんぐわんと頭の中で反響している。 ぼくは先生の言葉に頷き、身体を支えてもらいながら歩き出す。 お尻に先生の手がまわってきて撫でられている気がするが、霞のかかった頭では上手く考えられない。 「康彦…ジャージを脱ぎなさい」 体育教官室に移動して来て、先生が後ろ手に扉を閉める。 先生の言葉がまたぐわんぐわんと反響した。 僕は先生の目の前でジャージに手をかけると、そのままジャージを脱いでいく。 上着を脱いでから、躊躇なく下着ごとハーフパンツも脱いで床に落とす。 「ちゃんと準備してきた?」 「…うん」 僕は先生に背を向けるとお尻に手をまわしてお尻のお肉を左右に割り開いた。 お腹の奥がむずむずしている。 先生には毎日寝る前にお尻でオナニーするように言われているので、昨日もちゃんと一人でお尻を弄って準備をしきた。 「あぅっ」 「お肉がふわふわになってるよ」 先生の指が僕の中に侵入してくる。 ぐちゅぐちゅと音を立ててかき混ぜられると、足が震えてしまって上手く広げていられない。 先生はあえて気持ちの良いところをずらしているみたいで、そこを触ってほしくて僕はお尻が自然に揺れてしまう。 「先生これから他の先生に呼ばれてるから、今はこれで我慢してね」 「あ…」 先生が僕のお尻を見ながら勃起したペニスを擦っている。 僕の孔に先端を押し付けたところで、僕は期待で手に力が入って更に肉を押し広げる形になった。 しかし、先生が僕の中に入ってくることはなかったがお腹の中が温かくなってくる。 「先生の精液を粘膜に塗り込んでおいてあげるから、また後でね?」 「んんんっ」 先生は挿入しないまま僕に射精をしたようだ。 再び先生の指が侵入してきて中に出された精液を馴染ませてくる。 気持ちよくて先生の指を締め付けてしまう。 先生が指を動かす度にぐちゃぐちゃ粘着質な音がしている。 「康彦の大好きな“これ”入れておいてあげるから、クラスメイトに発情した顔見せながらお昼食べておいで」 「は、はい…」 「そしたら午後からは理科準備室の鍵を開けておいてあげるから、たっぷり遊べるよ」 「んんっ」 先生が僕の目の前に差し出したのはボールが連なった様な玩具。 先端には指を引っかける為の輪がついていて、その後ろにピンポン玉程のボールが等間隔に並んでいた。 大きなボールの間を埋める様にビー玉程の球体が並んでいる。 先生はそれをゆっくりと僕の中に沈めてくるたびに、肩が跳ね上がる。 「乳首もこんなに尖らせてたら皆ムラムラして、襲われちゃうかもね」 「んひっ!!」 耳元で囁かれながら乳首をクリクリと捻るように刺激されて、脚から力が抜ける。 膝をついて床に座りこむと背筋に悪寒に似た快楽が這い上がってきた。 「あーあ。想像したらイッちゃったの?」 「セ、センセ…」 僕が先生を見上げていると、先生は身体を少し屈めて床に落ちていた上着を手渡してきた。 僕は震える手でそれを受け取ってモソモソと着替える。 ハーフパンツを穿く為に立ち上がるのを先生に観察されて恥ずかしい。 なんとか着替え終えると、手を引かれて一緒に廊下に出た。 パチン 音が聞こえた瞬間、視界がクリアになった気がした。 何度か瞬きをしていると、先生が不思議そうな顔をして僕を覗きこんでいる。 「都筑大丈夫か?具合でも悪いのか?」 「え、あ…大丈夫です」 意味が分からなくて小さく首を振ると、先生に頭を撫でられた。 それが嬉しくて俯くと、先生は用事があるからと手を降って去っていく。 名残惜しかったが、先生に手を降って教室に戻るために僕も歩き出す。 何だかお腹の調子が悪いのか下腹部に違和感がある。 「都筑飯食おうぜ!」 「あ、うん!」 教室に戻ると、クラスメイトが声をかけてくれる。 球技大会は3日かけ行われて、僕達3年生は最終日に試合があるので後輩達が試合中の2日間は自習など自由に過ごしていい事になっていた。 僕はすぐに自分の席からお弁当を持って仲の良いクラスメイトの向かい側へ座る。 「…っ!!」 「都筑顔赤いけど大丈夫か?」 「だ、大丈夫…ちょっと暑いだけだよ」 お腹の違和感に首をかしげつつ僕はお昼を食べ始めた。 クラスの友達と他愛ない話をしつつお昼が終わると、午後からは進路についての面談になる。 面談がない人は帰ってもいいと言われているし、一部の運動部の生徒は審判に駆り出されている。 周りが帰り支度をはじめたり、体育館に移動したりと周りが少し騒がしくなってきた。 面談がある者は時間が来るまで待っていなければならないし、審判に駆り出される者も帰れないので帰れる友達等と冗談を言い合っている。 「都筑帰りにカラオケ行かない?」 「ゴメン。今日用事があるんだ」 僕は明日面談なので、そそくさと帰る準備をして教室を後にする。 クラスメイトに誘われたが、お決まりの文句でお断りした。 後ろからは気にした風でもなくじゃあなって声が聞こえた事にほっと胸を撫で下ろす。 「あれ?」 自分では玄関に向かった筈なのに、いつの間にか足は理科準備室に向かっていた。 今日は家でゆっくり本を読もうと思ってた筈なのにと首をかしげていると、準備室の扉が開いた。 「誰かと思ったら都筑か」 扉が急に開いた事に驚いて固まってしまった僕に先生がにっこりと微笑んでくれた。 それだけで、僕は頬が熱くなるのを感じて慌てて俯く。 「どうした?何か用事でもあったか?」 「えっと…」 僕がまごついていると、先生はいたずらっぽく笑って一歩身体を引いた。 どうしたんだろうと思っていると、そのままちょいちょいと手を動かして中に入って来いと合図してくる。 僕は一瞬躊躇したが、誘われる様に“はじめて”理科準備室に足を踏み入れた。

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