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第3話
その様子を押し退けられた真葉がジッと見ていた。
「俺の口で、明紫波がイクのが嫌とか、どんだけの独占欲だヨ」
「そんな事当たり前でしょう。本来なら真葉がいる事事態がおかしいのです。文句があるなら…」
「はいはい。文句なんて言わないヨ。でもそろそろ俺も明紫波の中へ入りたいんだけど…、次は俺の番だったよナ?」
真葉は自分の大きく反り返ったモノを俺と明紫波に見せ付けるように扱いた。
俺はそんな真葉に一瞥するも譲る気は毛頭ないので、明紫波の身体を再び揺すり始める。
「…あ、やぁ、やめっ、石…黒。…イッたばかり、だからぁ」
絶頂から降りてきて放心状態の所をまたしても中を擦られ、明紫波は涙声になる。
そんな明紫波に満足な俺は真葉の先程の質問に答える。
「そうでしたか?仮にそうだとしても今、明紫波の中にいるのは俺です。貴方の入る余地はありませんよ」
「…入るかどうかは試してみなきゃ分かんねぇじゃん?」
「…へ?」
真葉の言葉に一瞬理解が追い付かず間抜けな声を出してしまった。
だが、真葉が俺達の結合部に真葉自身を押し宛てて来た事で一気に理解した。
「…まさかですよね?」
「そのまさかだヨ」
真葉は俺達の方へニヤリと笑みを向けると、ゆっくりと挿入してきた。
「ひっ…。いたぃ。やめ、さな…ば。むり だ、やめてくれっ」
ムリヤリ後孔を押し拡げられる痛みに明紫波の顔が歪み、悲鳴があがった。
俺は今までにない圧迫感に一気に持っていかれそうになるのを必死で耐えていた。
「…さすがに、きっついナ。だけど、…全部 入ったヨ」
真葉がほっと一息つく。そして明紫波をあやすように明紫波の顔にキスを落としている。
俺も後ろから明紫波を抱きしめ首筋やうなじにキスを落としていく。
そうして明紫波の後孔が俺達のモノに馴染んでくるのを待った。
「…もういいよナ」
真葉が再び動き出そうとすると、一瞬ビクリと身体を強張らせた明紫波。
だが、ちょっとずつ痛みより快感を拾うようになってきたらしく、次第に甘い声が零れてきた。
「…あ、…はあ、あぁ。…や、やめ」
「…大丈夫ですか?…まだ痛いのですか?」
「…やめって、何がだ?…明紫波、無理なのか?」
俺達は動くのをやめ前と後ろから明紫波を心配して顔を覗き込むと、明紫波が頭をふるふると左右に振った。
「…ちがっ。…俺、こんなん、…おかしく…なっちまぅ…」
またしても、ブチッと切れる音が。
「いいぜ。おかしくなれヨ、明紫波っ」
「いいですよ。貴方がおかしくなるところ俺に見せて下さい。」
俺達は明紫波の狭い中を何度も突き上げた。内壁に締め付けられ、互いの肉棒を擦り合わせると、どんどんと快感に飲まれていく。
そして昂りが最高潮になった時、一気に昇り詰めた俺と真葉は明紫波の中へと白濁をぶちまけた。
「…くっ」
「イ…クッ。…はっ、あああぁぁ」
同時に昇り詰めた明紫波も絶叫すると、そのまま気を失ってしまった。
俺は無言で後始末をする。
だが、真葉は上機嫌で。
「なあ明紫波のヤツ、いい誕生日だったんじゃねぇ?気を失うくらい気持ちよくしてやったんだからサ♪」
「また3人でしようゼ♪」と言う真葉に俺は何も返せない。
(…確かに今までに無い激しい行為で、明紫波の乱れる姿も最高に素晴らしかったのですが…)
俺は片付けの手を休めず考える。
(…だからと言ってその為に真葉を交えるのは釈然としないものがありますね)
まだ意識の戻らない明紫波の身体を濡れタオルでキレイに拭き清める。
(…それなのに、さっきの行為を思い返すと体が熱く疼き始め、またヤりたいという衝動に囚われそうになるので、…困ります。)
明紫波と真葉の顔を見比べ、俺は溜め息を吐く。
当分はこの衝動に悩まされる事になりそうだった…
了
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