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第18話
ジー。
「な、何?」
おはよう、挨拶をするなり凝視される顔。
ど、どうしたんだ?
「ねぇかずちゃん。昨日何かあったでしょ?」
え?
「昨日みうちゃんに家来ちゃダメって言ったんだって?それ僕とエッチする時だけだったよね?」
昨日LINEで三浦に遊びに来て良いか聞かれたから今日は無理だと断りを入れた。
「あ~その、眠くて寝てた」
「ほんっとぉ~にそれだけ?」
「……うん。それだけ」
あっ、これ絶対信じてない目だ。
「ちょっとごめん」
LINEを開いた凛茉。
誰かにメッセージを送り始めた。
数分後
「はぁ~もう白水、お前暴君過ぎっ!!」
何故か三浦が走って俺達の所に来た。
「遅い。1分で来いって言ったのに」
「はぁあ!?もう俺教室に居たんだぞ。其処から此処迄何分掛かると思ってんだよ」
何を言い争ってるか分からなかったが取り敢えず
「おはよ三浦」
挨拶すると
「おはよ鳴海。あ~もう。お前癒されるなぁ」
三浦は俺を腕の中に抱き入れた。
走ってきたせいで、少し鼓動が速い。
「かずちゃん。僕達今日3人共サボるから」
ん?
「場所はみうちゃん家ね。僕達の家だったら怒られちゃうから」
ちょっと凛茉?
「みうちゃん、かずちゃん逃げるかもだから抱っこして連行して?」
「…………お前どんだけだよ」
呆れ顔で抱き上げられた身体。
「はい、行くよ?」
状況が理解出来ずポカンとしている間に辿り着いた三浦のアパート。
因みに三浦は1人で此処に住んでいる。
着くなり俺は凛茉に浴室に連行され身体を隈無く洗われた。
顔、髪、全身を洗われた後、終わったかな?
思ったが違った。
前を丁寧に洗われたせいで反応しまくって焦っていたのに、なんと凛茉は本来使用しない後ろに迄手を這わせた。
「えっ!?ちょっ、凛茉。待てっ、ソコは洗わなくて良い……だろ?ね、凛茉一旦落ち着こ?」
「かずちゃん。かずちゃんは黙って僕に洗われてれば良いの。ほら力抜いて?抜かないと無理矢理慣らさず指3本突っ込むよ?」
有無を言わせない口調と明らか怒っている笑顔に
『凛茉が怖い』
俺は観念して力を抜いた。
たっぷり泡の付いた指先が孔の周辺を謎る。
襞を捲る様に丹念に擦り込まれる泡。
ツプリ入れられた指で丁寧に洗われ
「っや、ヤダ、凛…茉。ひぁ、ゃっ、ん」
堪えきれず零れた声。
明らか色を増したソレを聞き
「やっぱりね」
何かを確信したのか凛茉は胎内を綺麗に洗い終えるとゆっくり指を抜いた。
解放されたソコは新たな刺激を求めてヒクヒク軽く痙攣している。
互いにシャワーで泡を流し合い浴室を出た。
「あの。さ、さっきスッゲェ可愛い声聞こえてたけど全部鳴海の声だよな。他人の家の風呂場で何やってんだよ白水」
「ねぇみうちゃん」
「お前、マジ人の話聞かねぇな」
「みうちゃんは朝シャワー浴びる派?」
「は?唐突だなオイ。まぁ、基本朝だな。今日も目ぇ覚ます為シャワー浴びたし」
「なら浴びなくて良いね」
……………………暇。
2人が会話してる間する事ない俺は三浦のベッドでゴロゴロしてた。
三浦の良い匂いするし、落ち着くわぁ此処。
『おっ?終わったのか』
漸く終わったらしい話し合い。
コソコソ小声で話されてたから聞こえなかった。
別に寂しかった、とかないから、な?
「かずちゃん。今日みうちゃん家に来た理由はね、3人でする為なんだよ」
は?3人?
「最近かずちゃん僕としても中出し出来なかったでしょ。今迄はどんな時でも出せてたのに」
あ~気にしてたのか。ごめんね。
「最初僕が原因かな?って思ったんだけどかずちゃん今迄通り僕見て抑情するから違うって分かった」
うん。凛茉は悪くない。
可愛いし天使だし、抱きたいって思うもん。
「だから原因は他にあるって探してたんだけど、今日の朝かずちゃん見た時なんとなく分かっちゃったんだぁ。で、お風呂場で確認したら確証に変わった」
え、まさかバレた?
「かずちゃん昨日青葉くんに抱かれたでしょ」
はい、バレてるぅ~。
「今日のかずちゃんスッゴイ可愛いもん」
「最近イケなかった理由は最中に後ろが疼いてたからでしょ?物足りなかったから、なんでしょ?」
完全に全てバレてるよ、コレ。
「だから今日はみうちゃん呼んだの」
そ、それってまさか。
いや、まさかねぇ。
いくら凛茉でもそれは考えない、よな?
「かずちゃん、みうちゃんに抱かれて?」
……………………。
俺、泣いちゃう。
「みうちゃんは男同士での経験ないから最初は僕が教えるね」
「おう。頼むわ」
教えなくて良いです。
「かずちゃん脱いで」
言われ渋々脱ぐ服。
脱ぐなりジロジロ見られる全身。
「あっ、やっぱりある。ココ、あっ、ココにもあるよ。ちょっ、はぁあ?!こんな所にも」
「スッゲェなアイツ。付け過ぎだろコレ」
ん、何だ?
「かずちゃん絶対鏡で確認してないでしょ」
何を?
「鳴海スッゲェ数のキスマーク付けられてる」
……………………マジか。
気持ち良過ぎてよく覚えてない。
全身隈無くキスされたり触られたり舐められたり色々された。
時折軽い痛みやチリッとした熱を感じたのはキスマークを付けていたのか。
……千…紗。
甘い青葉の低音が脳内に甦り、顔に赤みを差した。
「今、思い出してたでしょ?スッゴイムカつく。その記憶今すぐ僕達で塗り替えてあげるから、覚悟してて」
………………覚悟したくないです。
あ~逃げたい。
ニッコリ綺麗に笑う凛茉に寒気を覚えた。
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