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04.富田という男と智宏の搾精
春太のアルバイトは既に始まったが、その頃智宏はまだ何も知らずに部屋にいた。
「部下の人が来るって言ってたけど……、遅いなぁ……」
智宏は部屋でスマホゲームをしつつ、蕪木の部下だという人を待っている。春太が出て行ってから1時間ほど経った頃、ようやく部屋がノックされた。
「はいっ!」
智宏はスマホをベッドに放り出し、急いでドアを開けた。
「智宏くんですね? 私は人事の富田と申します。一度私とはお電話でお話させて頂きましたが、覚えておられますか?」
「あ! あの採用の電話の!」
「はい、そうです」
「えっと……、今回は採用、本当に有難うございました!」
「まぁ、座って」
富田は大きな鞄を持ち、とても優しい笑顔で話しかけてくる。しかし、座ってと言われたが、この部屋には椅子がない。智宏は椅子を探してキョロキョロしたが、富田に手で促されてベッドに腰掛けた。
富田も智宏の隣に座ったが、富田は蕪木と違ってガタイが良く、髪は短くて身長も180cm以上はありそうだ。蕪木は燕尾服だったが、富田はTシャツに下は短パンという軽装で、だいぶ服装はかけ離れていた。顔はとても優しそうだが、服装のせいか、どちらかというとホテルの人事というより体育教師のような風情だ。
「今回は応募が30件以上ありましてね、でも……お二人を私が選考致しました」
「いっぱい来たんですね……、でも受かるって思ってなかったんで嬉しかったです」
「では、そろそろ智宏くんのお仕事の説明をさせて頂きますね」
「あっ、はい」
「まずは、花の回収の仕方を教えますが、……うーん、智宏くんなら花を渡される係でも良さそうですね」
「……?」
智宏は何がなんだか分からず、きょとんとした顔で富田を見つめた。
「写真を見たときは回収に向いていると思ったのですが、こうして会ってみると、だいぶ雰囲気が違いました」
智宏はどう返事をしていいのか分からず困惑し、次の言葉が浮かばない。
「あぁ……、説明しないと分からないですよね」
富田はまた微笑むと、少し腰を上げて智宏のすぐ側に座り直した。智宏はあまりの距離の近さに少し狼狽したが、とにかく説明を聞かなければと真剣な表情で富田の次の言葉を待つ。
「まずは、容姿の確認をしたいので、パンツ一枚になって頂けますか?」
「え……っ?」
智宏は富田の申し出に、さらに狼狽して目を丸くする。
「うちのバイトは容姿端麗が優先事項なんですよ。だからまずは、より沢山の収入を得るための面接というような感じで……、さぁ、立ち上がって……」
智宏はそう促され少し躊躇ったが、面接という言葉を聞いて腹をくくり、立ち上がって服を脱ぎはじめた。智宏の身体は、春太と違って日に焼けた身体をしており、健康な男子学園生そのものだった。7月の夏休み前に両親に連れて行って貰った海水浴で、だいぶ日に焼けている。
春太は中性的な魅力を持っているが、智宏の魅力はまた違って、日焼け痕がはっきりと付いた少年特有の魅力だった。細い手足やまだ小さめの身長は、まだまだこれから大きくなることが簡単に予想できる。
上着を脱ぎ、ズボンを脱ぐと富田が声をかけた。
「靴下も脱いでください」
「えと……、はい……」
智宏は緊張し、恥ずかしかったが、これは面接なのだと何度も思い返しながらパンツ一枚の姿になった。富田は智宏の身体を舐めるように凝視し、感嘆して拍手をしながら言葉を吐いた。
「あぁ……、とてもいいですね。日に焼けた身体がとても美しい……。これなら花の回収なんて、とてもさせられません。お客様もさぞ満足できるであろうと思います」
「……そうなんですか?」
智宏は訳が分からないままに、とりあえずの相槌を打った。
「花の回収の説明は必要ないでしょうから……省きまして、花を受け取る係の説明をしましょう。立ったまま、両腕を後ろに出してください。飾りを付けますので、少し両手首に冷たい金属が当たります。ビックリしないでくださいね」
「……はい」
智宏は、富田の言われるがままに両手を後ろに差し出した。富田はゆっくりと立ち上がり、持ってきた鞄から何かを出している。そしてすぐに智宏の真後ろに立つと、金属製の拘束具を手首に嵌めた。
「え……っ?」
手が動かせなくなったと知った智宏は、急いで富田の方へ振り返ったが、富田はとても穏やかな笑顔で智宏を見つめている。
「あの……」
なんだか訳が分からないが、拘束されたという焦りから智宏は富田に声をかけたが、富田からの返事はない。それどころか、富田は智宏の足下に跪くと、両足にも枷を嵌めた。足枷は嘘のように重く、全く足が動かない。
「さぁ、花を受け取る説明をしましょう……、ベッドに座ってリラックスして話を聞いて下さい」
焦ってどうしようかとグルグルと考えていた智宏は、大きな身体に抱きかかえられ、ベッドに座らされた。
「あぁ、智宏くんはとても素晴らしい身体の持ち主ですね……。これなら相当な高値が付くでしょう……」
富田はそう言いながら智宏に密着して座り、腰に手を回して手の拘束具に指をかけ、さらに動けないようにした。智宏も、さすがにこれはヤバいのではと思い始め、唯一動く口で富田を怒鳴る。
「やめろ!! ヘンなことするな!!」
「そうなんですか……? それはおかしいですね。書類にサインがありましたし、春太くんは既に……お客様に奉仕してこの仕事を始めていますが……」
「えっ……、春太が……!?」
智宏は黙り込んだ。春太も同じように拘束されて捕まってしまったのかと焦る。
「先ほど様子を見てきましたが、春太くんはお客様に触れられて、とても気持ちよさそうにしておりましたよ……」
「そ、そんな……嘘だ、ろ……」
智宏は春太が本当にそんな風になるワケがないと思ったが、抵抗できず逃げられない自分がいる以上、信じられない話ではないと黙り込んだ。
「……」
「大丈夫ですよ……。最初は怖いかもしれませんが、このお仕事は気持ちよくなることが、一番大事なところですからね」
「お……、俺がバイトするから……っ、春太を離してやってくれ……っ!」
「自己犠牲……ですか……、私もそうして差し上げたいのは山々ですが、春太くんは気持ちがいいことを選んだようなので、その犠牲は必要ありません」
「そ……、そんな……」
「さぁ、そろそろバイトの説明を始めましょう。もし智宏くんが聞き分けのいい子なら、今日中に春太くんが仕事をしているところを見せてあげてもいいですよ?」
「は……春太に会えるのか!?」
「はい、もちろん……さ、始めましょうか……」
富田はそう言うと、後ろ手になった智宏の拘束具を指で後ろに少し引いた。智宏は身体が後ろに反り、胸を突き出したような格好になる。
「うん……、とても形のいい乳首ですね。まずは感度を調べましょうか……」
富田は後ろ手を引いた指はそのままに、片方の手で智宏の左乳首を優しく摘まみ、ゆっくりと捏ねた。
「んあ……っ、やめ……っ!!」
智宏は思わず声を上げたが、その声は少しうわずっている。
「おやおや、感度も抜群のようですねぇ……、もう少し強くしてみましょうか……」
富田は指先に更に圧をかけ、親指と人差し指でクリクリと左乳首を弄ぶ。
「こ……こんな、の……、おかし、い……」
智宏は抵抗する声は出すものの、その声は明らかに艶を纏ってきていた。富田はそれを知りながら、時間をかけてゆっくりと何度も引っ張ったり摘まんだりを双丘に繰り返し、智宏の乳首に愛撫を施していった。暫くそうしたままの無言の空間が流れたが、数分もすると智宏の陰茎が大きく膨らみ、下着に染みができはじめる。
「飲み込みが早いですね……、もっともっと欲しがる身体になっていいんですよ……」
「ん……っ、うぅ……」
悔しさと、逃げられないという諦めから、智宏の瞳に涙が滲む。智宏はなんとか感じまいと必死になっているが、考えるより快感が先を走り、到底抗える状況ではない。
「我慢しないで……、我慢は身体によくありません……ホラ、どうしたいか言って……」
「んぅ……、や……やだっ……」
「こんなに大きく勃起して、いやなんですか?」
富田は乳首から手を離し、智宏の陰茎を優しくいやらしく、何度も撫で上げる。
「あっ……、ぁあっ……、やっ……」
「聞き分けがよくないと、春太くんと会えないかもしれませんよ……?」
「は……、春太……」
「さぁ智宏……、言ってごらん……どうして欲しいのか……」
智宏は少しの間押し黙ったが、富田に陰茎を撫でられ、射精したい欲が勝った。
「……い、……イきた……ぃ……」
「よく言えましたね……」
富田は大きな身体で智宏を抱きしめ、下着を下にずらし脱がせた。そして、とてもゆっくりと陰茎を扱いてやりながらバイトの説明を始める。その内容は蕪木が春太に説明したものと全く同じだったが、春太同様に智宏も、快感に気持ちが奪われ気もそぞろなまま耳に入ってくるだけで理解は出来なかった。
「あっ、ぁあ……」
「そうです、気持ちよくなることがバイトなのですから、楽しんでください」
智宏の鈴口から溢れた蜜が富田の手に流れ、室内にクチュリ、クチュリ、という水音が広がっている。富田は決して射精はできないであろう、ゆっくりとした速度で、陰茎を責め上げる。
「んあ……、やだ……い……きた……い……」
「最初は嫌がっていましたが、気持ちいいでしょう? でも、すぐに気持ちいいことが終わってしまったら、寂しいじゃないですか……」
富田はここで、数回だけ強く扱き上げ、いかせる素振りをした。
「んっ……、あああぁ……っ」
しかし、またも動きがゆっくりになり、智宏は腰が動き始めていた。富田は陰茎をゆっくり扱き、智宏のしなった身体から突き出る双丘を交互に舌で嬲ってゆく。陰茎と双丘への刺激は全身を這って、智宏は興奮しきっていた。
「さぁ、そろそろ本格的にバイトをしましょうね……。今日はまず接客に入るのではなく、お客様に精液カクテルを楽しんで頂くために搾精をしろと蕪木に言われていますので……」
富田は一旦智宏から身体を離すと、またゴソゴソと鞄から何かを出している。智宏はぼーっとした表情でそれを見ていたが、富田が鞄から出した物の形状から、これから何をされるのか悟った。陰茎に嵌めるであろう透明な器具、チューブが出され、それを智宏たちが気付いていなかったベッド下の機械に繋いでいる。
ローションも取り出され、まずは富田がそれをトロリと手の平に出した。富田の手はすぐに智宏の陰茎を握り、ローションをくまなく塗ってゆく。そんな物は使ったことも無かった智宏は、あまりの気持ちよさに声を上げた。
「あぁ……ん……、んあ……っ」
トロトロの液体を塗られた陰茎は大きさを増し、更にお腹につく程に反り返る。富田はその様子を見ると、満足そうにヌチヌチとゆっくり扱いてやりながら声をかけた。
「最後にオナニーをしたのはいつですか?」
智宏はだんだん考えることもできない程に快感に酔い痴れ、言われるがままに答えた。
「3日ま……え……」
「……ほう、ではきっと溜まっているでしょうね、いい精が取れそうです。今塗ったローションは、少し気持ちよくなる成分が入っていますので、気持ちよくなっていっぱい出しましょうね」
富田は慣れた手つきで更に陰茎に媚薬入りのローションをかけ、陰茎にプラスチックポンプを嵌めると、ベッド下の機械のボタンを押した。モーター音が鳴り始め、だんだんと陰茎が締められてゆく。
「こ……怖い……やだ……っ」
そこで言う言葉空しく、富田には響かない。締まりゆくポンプは陰茎に吸い付き、ギチリと全体に圧がかかった。陰茎全てに圧がかかると、ポンプはブルブルと振動し始め、緩んだり圧したりを繰り返す。そのあまりの気持ちよさに、智宏は艶のある声しか出せなくなった。
「あ……ぁあ……、あっ……んあ……っ」
「さぁ、いっぱい気持ちよくなって、いっぱい射精しましょう」
もう抵抗することも出来なくなってしまった智宏は、後ろ手にされていた手枷を外され、ベッドに四肢を繋がれた。その間もポンプは陰茎を吸い付き震え、あっという間に達する寸前まで智宏を追い詰めた。
「あ……っ!! ぁあ……っ、で……でちゃ……っ……」
「我慢はしなくていいですし、何回でも出していいんですよ」
智宏はそう言われ、ポンプに何回か締められるとすぐに精液を吐き出した。吐き出した精液は吸入され、ベッド下にある機械に吸い込まれ、取り付けられているガラス瓶に落ちる仕組みだ。射精した智宏は、ビクビクと震えながら暫く熱い呼吸をしていたが、ポンプが震えながら再度締め始めるとまた強く勃起してしまった。
「あっ……、ぁあっ……また、しま、る……っ」
「いい調子ですね、少し私もお手伝いしましょう」
富田はねっとりとした熱い舌で、智宏の胸の双丘をキツく吸い上げては嬲ってゆく。人に触れられたこともない場所への刺激と、媚薬を塗られた陰茎に吸い付く機械のせいで、智宏はおかしくなりはじめていた。
「あ、ああぁ……、きもち、いぃ……あっ……」
「乳首と陰茎、どちらが気持ちがいいですか?」
富田がキツく何度も吸い上げたせいで、智宏の乳首は赤みが差し、少しぷっくりとした状態になっていた。何度も執拗に乳首を責められると、少し触れられただけでもピリッという快感が走る。舌で責められたあとは、また指先で摘ままれ、何度も何度も指先で捏ねられる。
「や……っ、ち、くび……っ、また……い、い……く……」
「いいですね、乳首が感じるようになると、敏感な子としてチップもたくさん貰えるようになりますからね」
そう言いながら、富田はまた交互に乳首を吸い上げ、口の中でレロレロと転がす。
「あっ、だめ……っ、あぁああああっ!!」
智宏は二回目の射精を迎え、またぜぇぜぇとした息をするが、ポンプの気持ちよさと乳首への刺激に抗えずにいた。三度目の勃起を迎え、頭がクラクラしているが、媚薬が効き始め快感を享受するしかできなくなっている。
「あああぁッ、ぁあっ、で……る……っ」
そこから智宏は、何度も何度も乳首を嬲られながら搾精され、精液が透明な部分が多い状態になってきていた。搾精されていると共に与えられた乳首への刺激は、強い快感を伴って触れられるのを待つほどにまで硬くなり、綺麗なピンク色をして震えている。
「私は智宏を大いに気に入りましたよ……、日焼けした肌に小さな蕾が二つ咲いて、とても可愛い……。きっと、お客さんが気に入っても、ここまで乳首を気持ちよくしてくれる人はいないでしょう。私は、智宏が望めば毎日でも気が済むまで乳首を弄ってあげますから、忘れないように……」
富田はそう言うと、機械に取り付けられた瓶を取り替える。そして智宏の拘束は解かぬままに、急いだ様子で外に出て行った。拘束されポンプが付いたままの智宏は、ポンプの振動で勃起はするものの、急になくなった乳首への刺激を欲しがって身体をくねらせる。
執拗に責められるポンプでイきそうにはなるが、何度も吸われた乳首はぷっくりと大きくなり、刺激を求めて震えている。
こうして春太と智宏は、別々の部屋で男娼としてのアルバイトを強制的に始めさせられてしまったのだった。
~つづく~
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