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一章
「俺のも、してくれませんか?」
言うと、呆然と立ち尽くしていた課長が目を上げて俺を見た。
「……こんなことをして……」
恨み言を口にするのに、
「こんなことをして……どうするっていうんです?」
被せるようにしてわざとらしく尋ねた。
「上に言うとでも? 何て……部下に強姦されたとでも言うんですか?」
反射的に振り上げられた拳を掴まえる。
「二度も、黙って叩かれると思います?」
掴んだ手を引き寄せると、萎えた彼自身が股間に触れた。
「……言えないでしょう? 部下にレイプされただなんて、しかも同性からなど」
「……くっ…」
とだけ喉の奥から声を漏らす彼に、
「……理解したのなら、達かせてください俺のを」
突き出すと、ギリッと歯噛みをして、手の中に握った。
「……妙な真似はしないでくださいね? 俺だって、いい気持ちにさせてあげたんですからね…」
含むようにも言うと、ゆっくりと手で扱き始めた。
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