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二章
「そう…もっと、俺を感じさせて…」
まるで食い合うようにも口づけを交わし、嗚咽が漏れそうにもなる。
「……キスの仕方くらいは、知ってるんですね…」
赤らんで熱っぽいとろりとした目つきを眺めながら、
「……本気で、キスで達しそうだった……」
唇を離して、ふと呟くと、
「……どちらが上か、わかるのはそっちの方だろ」
そう返された。
まさかそういうつもりだったのかと、
「仕事上ではあなたが上司でも、セックスで主導権を握るのは俺の方ですから」
組み敷いて、鎖骨に歯を立てた。
「…いっ!」
同時に乳首の先を爪で摘まみ上げる。
「……い、つっ!」
「……あの程度のキスぐらいで、いい気にならないでくださいね」
摘まみ上げた先端をギリギリと引き絞る。
「…つ、ぅ……」
「あなたが敵わないと思うほど、抱いてあげますから」
ズボンの上から盛り上がるそこを揉みしだいて、
「……俺を出し抜こうなどと、二度と思わないことです」
開いた前立てから半勃ちのそれを引きずり出した。
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