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三章

「や…だ…」 「なら、そのままでもいいんですか?」 僅かに勃ち上がった先端を、ピンッと指で弾いた。 「…いっ、う……!」 「……それぐらいが一番辛いと思うんですが、収まるのを待ちますか?」 と、デスク際の壁に凭《もた》れ掛かった。 「いいんですよ、別にそれなら」 言って、 「……ただ、俺はそのままのあなたを放置して帰ることもできるんで」 嘲笑混じりにそう続けた。 「……くっ」とまた悔しげに唇が噛まれる。 「もし誰かにそんな痴態を見られたら、どうなるんでしょうね?」 腕組みをして、下から上へ舐め上げるようにも視線を走らせる。 視線に気づいた彼がうつむいて、 そこを見ないようにもして、手を動かし始める。 「どこを見てやってるんですか。ちゃんと行為に集中してもらわないと」 顎を掴み、顔を正面に向けさせて、 「……ちゃんとやれば、すぐにでも解放してあげますよ?」 チュッと音を立てて口づけ、陽動させるようにも告げると、 「…んっ……」 状況をようやく理解したのか、縛られた手で自身をこすり上げた。

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