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三章
「風呂場に行きましょうか」
手を引いて連れて来て、自分も服を脱いだ。
バスタブにお湯を溜めながら、彼の体を抱きキスをする。
「……課長? 俺が、好きですか?」
訊いても何も答えず、
「そこは、まだ言う気がないんですか…」
肉体は既にこんなにも反応してるのにと仕方なくも感じる。
ちゅくちゅくと音を立てて舌を吸いながら、
「いつか言わせてあげますので、俺が好きだと」
乳首を二本の指で挟んだ。
「俺しか、愛せないと……」
挟んで擦り合わせる。
「…んふ…あっ…」
「あなたを手放す気などないので、」
胸を弄びながら下半身に手を伸ばす。
「あぁ…つっ…んっ!」
「こんな感度のいい身体を、その気にさせるくらい、わけないんですよ…」
とろとろと滴る粘液を指で掬い取り、
背後の穴に押し込むようにして靡《なび》り付けた。
「……はっ!」
と声を上げて、立っていられなくなったのか、俺の胸に倒れかかるのを、
「……大丈夫ですか?」
と、抱き留める。
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