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第1話 3Pエッチ!8

「雪路とあないな濃厚なエッチかましたんや、ワシもそれ以上に愛してもらわな気が済まへんで?」 「な、つひこぉ・・・・・・っ?」 「二人とも愛してくれな、平等やないやろ? ワシやってもうガッチガチや」  ぐっと腰を持ち上げられて、膝を立てさせられた。雪路との余韻が酷くて腰が砕けているのか、どうにか自分で支えてはいるものの頼りない。今にも崩れそうなソラの尻をぐっと開き、まだ閉じきれない後孔に夏彦の剛直が突き立てられた。 「ぃ・・・・・・っ! ひ、ぅ・・・・・・っ!」  ずん、と身体を押し出される。雪路の大きさをどうにか納めたとはいえ、夏彦はさらに逞しい。太い先端を飲み込まされる途中で腰が落ちそうになった。内股の痙攣が酷く、シーツにしがみつきながらどうにかやり過ごそうとするものの、雪路の精液とオイルでとろとろに蕩けた媚肉は夏彦の剛直に狂喜する。肉筒を限界まで拡げられる挿入は、もはや快楽でしかなかった。 「はっ・・・・・・! ぁ、 ~~~~~・・・・・・っっ!!」  ぶちゅ、ずぶ、といやらしい音をさせながら凶器がねじ込まれる。ソラは仰け反りながら声にも鳴らない嬌声を上げた。指で嬲られたところも雪路に開かれた最奥も、全部全部、深く抉りながら夏彦は入ってくる。どん、最奥を突かれた途端、再び目の前が真っ白になった。びく、びくと身体を大きく震わせながら、夏彦を食い締める。 「っぁ、は、~~……っっ!!」  目の前で何かがはじけてしまった。その途端に身体の芯から蕩けるような凄まじい快楽が走り抜けて、何度も身体が痙攣をした。 「く・・・・・・ぅ! なんじゃ、若・・・・・・入れられただけでイケたんか?」 「お尻ん中、とろとろになってはったからなぁ。ワシが上手に開拓したお陰や」 「キッツキツのくせにめっちゃ吸い付きよるわ、スケベ穴やなぁ」  夏彦に支えて貰いながらどうにか体勢を維持するけれど、身体は蕩けきったマシュマロみたいに甘く熱い。びくびくと跳ねる身体はろくに喘ぐことすらもできないほど気持ちよくて、ただ閉じきらない口から甘い吐息と掠れた嬌声と、飲み込みきれない唾液をこぼすばかりだ。  やがて夏彦の腰が動き始めて、身体を揺すりたてられる。オイルと精液でとろとろとはいえ雪路のように腰を打ち付けるのは難しく、深くまで挿入したまま身体ごと揺すられた。 「ふぃ……っ! ぃ、あっ! ……ぁんっ……!」  夏彦のものは奥まで届いているだけで凶悪で、些細な動きでも惨いほどの快楽に襲われる。ボロボロ泣きながら首を揺すって駄目だと訴えても、声にすれば呂律も回らない有様で。 「らめぇ……っ ぉくっ ぅごいや駄目ぇ……っ! ぁ、ぁ~~っ……」 「そんなよがり狂った声でアホ抜かしたらアカンで? どうにかお尻壊さんようにヤってんねんから」  腿の裏に時折だけ夏彦の足が触れる。雪路の雄は全て飲み込めたのに、夏彦の雄はこれだけ奥まで入ってきてもまだ尺を残す獰猛ぶりだった。背中にのし掛ってくる胸板の熱さと、耳元で乱れる吐息の苦しさ、夏彦がさきほどの雪路みたいに辛抱しながら抱いてくれているのが伝わってくる。 「若のお尻は、これからいっぱいエッチして、ワシのモンもずっぽりしゃぶれるようにしてあげますからね? 今日はワシがイくまで長く付き合ってください」  夏彦の掠れた声が鼓膜に注がれて、力強い腕にしっかりと抱き込まれながら、首筋に歯を立てられた。決して逃さないように獲物を頬張る乱暴さに反して、ソラの中を貫いた雄は丁寧に中を探ってくる。逞しすぎて自由が効かないなりに、大波のように自由にかき混ぜゆったりと打ち付ける動きが、ソラの媚肉を惨いほどに悦まみれにするだけで。 「ぁああ……~~~っっ! ぃ、く……っ なつ、いくぅ……っ!」 「若……っ 愛してます、今だけワシのや……っ」  ソラは大破した小舟の板を頼るように枕にしがみつきながら、悦楽の津波に溺れた。ソラの中で熱く膨れ上がった夏彦が果てるまでには時間を有し、射精が追いつかないほど何度も果てる中、いつしか枕ではなく雪路の手のひらに縋っていた。  意識が途切れる寸前、交互に降ってくるキスが嬉しくて、愛してる、好きとたくさんの言葉が身体中に染みこんでいった。  俺もだいすき。ずっといっしょにいよ。3人でおったらきっとなんでもできるよ。 ** 「「男の股ぐら踏んで50万!?!?」」  夏彦と雪路は声を揃えて驚いた。  燃え上がった一夜が明け、田島と共に山田組に直談判をしに行ったソラが帰ってきたのは昼過ぎ。ソラは客間の机に札束を置いて胸を張っていた。 「そうやねん!! 山田の若頭、めっちゃドMやってん!! 俺みたいなガキんちょに叩かれたりされんのが溜まらんのやって!!! だから俺に触らんでくれるなら愛人なってもええよって言ったら、放置プレイ大好物ですって土下座して頼み込んでくれたで!!」  すごない!?と眼をキラキラさせるソラの物言いに呆気に取られた夏彦と雪路は、顎が外れるほど口を開けていた。「ところで放置プレイってなにするの!?」と息巻いているソラの姿が信じられない。 「昨日のあの熱い夜はなんやったんや……」 「いや……あれはあれでワシらの思いが通じたってことでええんとちゃうか……?」 「一件落着ですな、うんうん」  いつの間に話を理解していたのか、汗を拭きながら頷く田島が背後にいた。二人は振り返りながらまたもや驚いた。  田島は客間の縁側に立ちながら、「うんうん」と相変わらずの頷きを見せる。 「そういうことなんで……、ソラくんにはぜひ、山田組の愛人を続けてもらうことになったんで頼みますね……いやはや……」 「え」 「は?」 「週1で通うから、一ヶ月4週間ってことにしたら、200万プレイヤーやああああああ~~~~~~!!夏彦!雪路!今夜はうまい肉食べさしたるで~~!!!田島のおっちゃんも食べてって!!」  万歳しながら大喜びするソラ。放心する夏彦、頭を抱える雪路。ひたすら汗を拭う田島は、「はふはふ」言いながら靴を脱いで縁側に上がった。  その夜、幸せそうにA5ランク牛肉を頬張るソラを眺めながら、夏彦と雪路はこれでいいのかと自問し続けることになったとか。  

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