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第1話 3Pエッチ!7
「男二人を骨抜きにした悪い子っちゅうところやな。コレでいっぱいお仕置きせなあきまへんわ」
覆い被さってきた雪路が目の前で艶めかしく笑う。コレ、と言われた剛直が差し出され、ソラは目を見開いた。
「待って……っ! ちょっと、休ませてぇ……っ」
「アカンで若、身体が一番柔らかい時に入れンと」
夏彦に宥められているうちに、後孔にぬるりとした感触が這う。さきほどまで指二本に掻き回されたそこに、雪路の熱い雄が宛がわれた。
「すっごいな、真っ赤でひくひくしてエロい孔やで……」
雪路の先端もすでに粘り気を漏らしていて、オイルとはまた違う感触がある。太い亀頭をソラの後孔に擦り付けながら、後孔のひくつきを楽しんでいた。
「やぁ…っん」
ぞわっと快感が駆け上がって、ソラの雄が頭を擡げてしまう。ソラはきゅっと布団を掴み、込み上がる愉悦に溜息を漏らした。
すると狙ったように、雪路の凶器が後孔をこじ開けてきた。
「っひ……っぃ……!!」
ズン、と重い衝撃が走り、ソラは背を撓らせた。二人の指なんかよりも太くて硬いのに、オイルの滑りけを借りてズブズブと入ってきてしまう。初めて受け入れる雄を拒むようにソラの肉筒は雪路を締め付けた。
「っ……、流石にキッツイわぁ……」
雪路の苦しげな声色が降ってきても、ソラにはどうすることも出来ない。内股はガクガク震えていて今にも腰が落ちてしまいそうなのに、雪路は一度引き抜いてからもう一度ズン!と突き入れてくる。
「ひゃぁっ……!」
先ほど二人に散々嬲られた悦楽の膨らみに先端が届いてしまった。さっきよりも奥まで入るようになり、ソラの腰が波立ってしまう。苦しくて息が上がってしまったソラの様子を確かめるように、雪路はゆっくりと浅い抜き差しを始めた。
「はぁ…っ、ぁう……っ!」
「若、ゆっくり息吐けますか? ふーって、上手に出来たら、このぶっといん全部、入れてあげられますよって」
「ぇぜ、ぜんぶや、ないの……? まだ……っ」
「まだ尺が残ってますわ」
長大な竿は未だ入りきれない。ソラは涙をボロボロ零しながら、いやいやと首を揺すった。
「む、むり……ぃ、っあ……っ!」
ぐり、と雪路の先端がソラの弱い所を押し上げて、腰が跳ね上がる。ソラが息を吐いたタイミングを図って、雪路はさらに中に入ろうとしていた。
(めっちゃ、入ってきてる……っ)
ソラの瞼にキスが降ってくる。それは雪路の唇で、やがて涙を舌で辿っていった。ぞわりと肌が震えて吐息が甘く色を変える。
なのに後孔は雪路の雄を受け入れるにはあまりに狭すぎる。キュウキュウと必死に雪路を食い締めているのに、弱い所に触れると震えて蠕動する。きっと力を抜けば楽になれるのに、どうしたらいいのか分からなくて、泣くしかなかった。
「ぁ…っは、……おっきい…っ苦しぃ……っ!」
息を荒げて泣き言を漏らすと、何かが脇腹を這い上がった。
「ふぁ……っ!」
ぞわ、とする。雪路の舌も耳の外郭をなぞってきて、二重に力が抜けていった。
その瞬間、凶器が一気に奥まで入ってきた。
「ぁああああっ……!」
びくん! と大きく身体が跳ねて、ガクガク震えてしまう。尻肉と雪路の肌がぶつかる音がぱちんと響いて、とうとう根まで銜え込んでしまったのだと分かった。届いてしまった最奥が熱く熟れていき、蜜漬けにされるような強烈な悦楽が引き出される。
「ぁ…っ あ…っ おく…だめぇ…っ」
「お、今ので全部入れたみたいやな?」
「あ――、根元までキュウキュウに絞りとられとる……」
腹の奥で雪路が震えたのが分かった。どくんどくんと脈打つ音すら響いて分かるほど、肉壁に雪路が食い込んでいる。
「若……、ゆっくり動きますよ?」
「身体の力が抜けるよう、俺も手伝ったりますわ」
指先が再び脇腹から乳首を撫で始めた。
「ひぁぅ……っ!」
さっきまでもっと強くなじっていたくせに。
円を描くようにさわさわと撫でられて、赤く熟れた突起が物欲しくて辛い。そこに雪路がゆっくりと抜き差しを始めた。
「あぁ……っ! んぁぅう……っ! ふぁ…っ」
ずるりと引きずり出される時の快感と、突き上げられる時に弱い箇所を抉られる悦楽が混じり合う。雪路の腰使いはゆっくりで優しい。気持ち良いところを擦り上げるよう丁寧に媚肉を抉るくせに、竿の形をくっきりと覚え込ませるように乱暴な逞しさがあった。それなのにソラの内部はきゅうきゅうと絞り取ろうとするのだ。
受け止めきれない律動が、ソラにとって悦楽にしかならなくて、固定された尻をくねらせていた。
「可愛いです若、そんなお尻を差し出してくれはって……っ」
「ぁん…っ! ああ……っ!」
(気持ちいいよぉ……っ)
止まらない涙と垂れ流した唾液で、ソラの顔はグズグズになっている。けれどぼんやり映る雪路の表情は愛おしそうに見下ろしていた。汗を滴らせる姿は、インテリな雪路からは想像もつかないほどに色っぽい。なのに何かを堪えるようにも見えた。
「若……っ、少しずつ抜き差し強ぅしてもええどすか? 若ン中が気持ちようてもう我慢が効けへんし……っ」
そうか。
この男は蜂蜜よりもソラに甘い。毎朝、ソラの横に寝て朝勃ちを眺めるくらい変態だけれど、行動の中心にはソラしかいないのだ。
だから今もきっと、たくさんのものを堪えながら抱いている。ソラを壊さないように。
ソラはこくこくと頷きながら、おそるおそる雪路に手を伸ばした。夏彦もソラの両手を解放してくれた。
「ゆきじ……っ俺のおしりで、気持ちようなってくれるの、うれし……っ」
「……っ若、なんどすのそれは」
「うれしいから・・・・・・っ、我慢せぇへんで・・・・・・っ」
伸ばした腕が雪路の肩を掴む。目の前の雪路の表情がみるみる代わっていき、堪えきれない劣情が爆ぜるように深い口づけが降ってきた。
「若……っ!」
苦しくて仕方が無いのに雪路に唇を塞がれる。角度が変わり舌がうねる度に、わずかな息継ぎの隙間すら埋めるように激しい。さっきまでの気遣いなど吹き飛んだように、雪路のキスは激しさを増していき、ドン、と最奥を突き上げられた。
「んんっぅぅ~~・・・・・・っっ!!」
ソラは大きく身体を撓らせた。雪路に唇を塞がれていなければ叫びだした程に、強烈な快楽が走ったのだ。どぷりと真っ白な精液まで吐き出して、雪路をきゅううと締め付けた。しかしきつく絡みつくソラの媚肉を引き剥がすように雪路の雄は先もぎりぎりまで引き抜かれ、すぐにまた最奥を突き上げられた。
「っくぁあああ~~~・・・・・・っ!」
腰が融けるかと思うほど甘美な快楽に苛まれる。堰き止めていたものを失ったように、雪路の腰つきは激しさを増し、とんでもない快楽の濁流に呑まれていった。
「若・・・っ! 夢みたいや、ずっと若とこうしたかった・・・・・・っ!」
「はぁ・・・っ! ぁっ! あんっ! っはぁああ・・・・・・っ!!」
「愛してます若。若もおんなしなんやろう? せやからこない喘いで腰振ってくれはるんやろ?」
ばちん、と何度も肌がぶつかり、最奥から入り口までの隧道を何度も擦り上げられる。勝手に勃起していたソラ自身が雪路の手のひらに握りこまれ、二重の快楽が襲ってくる。どうしようもない荒波にもみくちゃにされながら、目の前がちかちかした。
「んあああっ!! ぃああ、いややいいっ いいの、いくぅぅ・・・・・・っ!!」
「若・・・・・・っ!」
最奥までねじ込まれた雪路の雄をねっとりと食い締めながら、ソラは何度目かの絶頂に襲われた。大きく背を反らせて身体が跳ね、真っ白な蜜を吹き上げる。同時にソラの中の雪路がぐっと大きくなり、熱い奔流を吐き出した。
「はぁ……っ、あ、……っ!」
ドク、ドクとソラの中に多量の子種が注がれる。その律動だけで全身が震え、もう一度絶頂の波を引き寄せてしまいそうだった。
「アカンなぁ・・・・・・こんなにずっぽり奥まで入りよったら、出て行かれへんわ・・・・・・」
ぼやけた視界に映る雪路は乱れた色っぽさを纏っている。恍惚とした表情でゆっくりと腰を回し、ソラの中をかき混ぜ始めた。
「ぅ~~……っ!」
果てたばかりの媚肉が抉られるのは拷問にも近い。なのに雪路は注いだ子種をすり込むようにねっとりと捏ねてくる。その快楽があまりに辛くてボロボロと涙が零れた。
「若、覚えてな? 若の中にハジメテ入ったんは俺や」
それだけ告げた後に唇を吸い立てられる。唇が離れて息を吐き出した途端、ずるりと長大な雄が引き抜かれていった。
「ぁぁあ・・・・・・っ」
ぶるりと全身が震える。閉じきれない後孔がひくついて寂しがっているみたいだ。
「若、これで終わりや思てへんよな?」
頭の上から夏彦の声がして、すぐに身体が浮いた。まだ身体に力が入らなくてされるがままでいると、布団にうつ伏せに寝かされる。背中に熱い胸板があたって、夏彦のキスが米神に触れた。
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