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第1話 3Pエッチ!6

「ふぁ……ぅ……」  ぞわ……と妙な感覚が生まれてくる。果てたばかりで力が入らない下肢ではどうにも抗うことができず、息を吐いたタイミングに合わせて夏彦の指がずるりと入ってきた。 「んあ……っ!」  滑りけを頼りにして、夏彦の中指が一気に根元まで突き入れられた。すさまじい異物感に肉壁がえづき始め、きゅうと指を食み締める。 「若、痛いですか?」  夏彦の優しい声が降ってくる。ソラは感触を確かめるように呼吸を繰り返した後、小さく首を振った。  痛いか、と問われると痛みは無かった。ただ指が太くて苦しいのと、腹の奥が一気に熱くなってきて、どうしていいか分からなかった。雪路の膝に縋り付きながら「へんな感じするぅ………っ」と泣き言をぼやくと、雪路の指先がまた、ソラ自身をツツ、と撫でた。 「ちょっと勃ってはるね」 「やっ、やん……っ! 指が、動いてる……っ」  夏彦の指がゆっくりと中をかき混ぜ始める。媚肉を探るような指先が浅い抜き差しを始め、次第に肉壁をこじ開けるような大きな動きに代わる。ソラの肉筒はきゅうきゅうと夏彦の指を食い締めていた。 「う……っ! んぁ……っん……っ!」  ぬめりけの所為でずるりと引き抜かれる指をなんとか留めようと、きつく絡みつく肉壁を今度は思い切り擦られる。今まで感じたことがない感覚が下肢を襲ってソラは大混乱だった。尻の奥がきゅんきゅんと熱く熟れてくるような未知の感覚に戸惑いながら、握っている雪路の雄に力を込めてしまった。 「っ……」  雪路の息が詰まるのが解った。けれど目の前にある雪路に縋り付くしかなかった。  膝を閉じようにも、割り込んでいる夏彦の身体が邪魔をしている。あられもなく後孔を犯されるしかない。自分の腰がこのまま融けてしまいそうで怖かった。  けれども次の瞬間、夏彦が探り当てた膨らみをぐりりと擦られ、「っああん!」と甘い声を上げてしまった。腰が飛び跳ねて腰が砕けそうな快感が突き抜ける。 「な、なにい いまのぉ……っ?」  夏彦の指がまだソラの過敏な其処を押し上げている。尻がびくびくと震えて、足腰に力が入らなくて、身体中の性感が後孔に集まっていくようだった。 「若のお尻の気持ちええところやなぁ。ここ弄りながらお尻いっぱい拡げますからね?」  ほら、と言いながら夏彦の指の抜き差しが早くなる。ぐちゅぐちゅと水音が酷くなって、そのたびにソラを襲う悦楽が酷くなっていった。 「ぁああっ! あんっ! あっ、あかん……っんぅぁあ…っ!」  縋り付いていた雪路に助けを求めても、雪路は恍惚とソラを見下ろして笑っていた。ソラの手がろくに雪路の雄を慰められなくても、責めたりしないのが救いだ。  けれど雪路の指は、おもむろにソラの後孔に伸びてきた。 「ひぃ……っ!?」  すでに夏彦の武骨な中指を根まで飲み込んでいるというのに、後孔の際を雪路の指腹がなで始める。不穏な気配を感じてソラはいやいやと首を振ったが、嫌な予感は的中した。  夏彦の指がずるりと第一関節まで引き抜かれたタイミングに合わせて、雪路の中指も一緒に入ってきたのだ。 「はぁ……っあ……!!」  ソラは苦しげに眉を寄せて反り返った。圧迫感が凄い。無理矢理飲み込まされたというのに肉壁がきゅうきゅうと絡みついて、必死に嘔吐いていた。その蠢きを楽しむように、 雪路の指は奔放に暴れ回った。 「俺のこと構ってくれへん罰ですよ若……? うんとここに意地悪しますからね?」 「ぁあわぁ……っ! ぁっ……アっ は……っ! 苦しぃ…っ」  膝をばたつかせても屈強な夏彦はびくともしない。雪路の腕に手を伸ばして引き抜こうとしても、あっという間に両手を頭の上で束ねられてしまった。すると背が撓って胸の突起が突き出す格好になり、男二人の視線が動いた。 「なぁ、せっかくやから、若にどっちが気持ちエエか選んで貰おか?」  雪路の艶めかしい唇が歪む。 「せやなぁ、どっちが好きかなんて野暮なこと聞けんけど、気持ちエエかどうかは聞いてもええな」  夏彦が獣のように瞼をギラつかせて笑った。とてつもなく嫌な予感がして腰を捩って指から逃れようとすると、二人の指が奥まで突き上げてきた。 「んぁああああ~~っ!!」  さっきから夏彦が押し上げていた過敏な膨らみを、二つの指が抉った。びくんと腰を跳ね上げ真っ白な蜜がドロリと零れる。狭い肉筒がびくびくと痙攣を始めた。あまりの快楽の強さに頭を揺するソラを余所に、夏彦の唇はソラの乳首を含んでしまった。 「やぁあ……っ!!」  先ほど散々遊ばれた其処は、赤く尖っている。夏彦にねっとりと陥没するほど押しつぶされ、二点を責められて涕泣するしかなかった。いつの間にかソラの手から雄を放し、身体の位置を変えた雪路にも同じ事をされる。夏彦とは反対の乳首は甘く噛まれて引き延ばされた。そんなことを同時にされては中の指を思い切り食い締めてしまう。きゅううときつく絡む媚肉に圧迫されるはずの二人の指は、絡みつく媚肉を剥がすように好き勝手暴れ始める。  夏彦の長く武骨な指が荒いストロークで抜き差し、爪先が奥の過敏な何かを掠める度に、甘すぎる快楽が走った。淫猥な水音を惜しげも無く立てる夏彦の抜き差しを余所に、雪路は恍惚とした表情でソラの突起を舐めしゃぶりながら、ねっとりと媚肉を探ってくる。過敏な膨らみを指腹に捉えて嬲りながら、それ以外の肉壁に感じる場所は無いのかとこね回してきて、ソラは飲みきれない唾液を漏らしながら強すぎる悦楽に噎び泣いた。 「んああぁっ~~~っ!! あああ~~~っ!!! いぃ……っ! おしりきもちいいっ……! いいからもぉだめぇっ……!」    顔面を唾液と涙でぐしゃぐしゃにしながら、腰をくねらせる。どうしようもない悦楽から逃れられなくて、今度は恥ずかしがらずに言ってしまった。 「どっちの指がええどすか?」 「それを教えてくれなアカンで? ここがええのんか? それともこっち?」 「ぁあうううんんっ……!!」  競い合う二人の指に攻め立てられると気持ちよすぎて休みが来ない。どちらかが突き入れれば、どちらかが引きずり出て、ぐちゃぐちゃの後孔をふたりの指が取り合っている。ソラは狂ったように腰をくねらせていた。  もう分かった  お尻は気持ちいいところで、女のように男を喜ばせることだってできるんだ。    嫌というほど悦楽を覚え込まされている所為で、触られもしないソラ自身が真っ白な粘液を漏らしてドロドロになっている。 「ぁああ……っくぅ!! いくっ……! ぃくぅぅ――……っ!!」    どちらに何をされたのか判別など付けられないまま、ソラは背中を反らしながら白濁を吹き上げてしまった。  雪路と夏彦に乳首をきつく吸われ、後孔で指を二本食い締めながら。    性器に頼らずに突き抜けた悦楽たるや凄まじく、甘美な余韻で頭がぼうっとする。加えて痙攣が止まない後孔が二人の指を食い締めて離せなかった。 「若、処女やのにナカで感じまくるなんてド淫乱なんとちゃいますか……?」 「痛みもなんものうてイきまくるなんて、堪らんわ……っ」  二人の唇が乳首から離れ、身体の力が抜けたタイミングを図って指が引き抜かれた。急に体積が減った後孔がまだひくついている。 「は……っ、ぁ……っ あ……」  だらしなく投げっぱなしにした身体が言うことを聞かない。 「大丈夫ですか? 流石に二発連続でイったら堪えたんか?」  夏彦の声がすぐ傍で聞こえる。視界がぼやけて見えないけれど、頬に唇の優しい感触が降ってきて、ソラは再び涙を零した。すると頭を撫でてくれる感触があった。 「な、つひこぉ……?」 「あい、此処におりまっせ若。えらい気持ち良さそうやったなぁ」  気づけば雪路の手が離れていて、両手が自由になっていた。ソラは声のする方に手を伸ばすと、夏彦の大きくて熱い手のひらが掴んでくれる。ソラの膝の間に居座っていたはずの夏彦は、ソラの横に移動していた。 「お…わり……?」  喘ぎすぎて喉が張り付くのと、息が整わないのが重なって話すのも大変で。それなのにもう一度、膝をぐいと押し開かれた。 「何言うてはるんやろか? まだ可愛がり足りませんえ」  輪郭を取り戻しつつある視界に割り込んできたのは雪路だった。  行灯の光の所為で表情が上手く読み取れないけれど、さきほどの夏彦みたいにソラの膝を割って覆い被さってきている。 「ふぇ……? ゆきじ何……?」  何をされるのかとぼんやり雪路を眺めていると、雪路の手のひらがソラの膝を押し上げてM字に開脚をさせられた。力が入らない膝が肩に付くほど「く」の字に曲げられて、恥ずかしい場所を全て晒らされた。 「いややぁ…つ、そないに見せんで……っ 恥ずかしい……っ!」  膝を揺すっても足腰に力が入らなくて抵抗にもならない。慌てて恥部を隠そうとすると、伸ばした手を夏彦に掴まれて頭の上で纏められてしまった。 「よう見せて貰わんと、若のいやらしいところが見とうてしてるんやし」 「今日の若は、よう腕を掴まれますなぁ。悪い子みたいや」  身体をどんなに捻っても二人から逃れられない。雪路の中心は待ちわびたかのように天を向いて濡れていた。

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