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※第19話

串崎は、組長に命じられて、そっと工藤の背後にまわると、軽く腕を掴んで握り締める。集まっているのは、組の幹部の、者たちであるが、若頭だった甲斐よりは、下の地位のものたちである。  組長の命であるといえど、なよっとした串崎のような男に若頭だった男が抱かれるというのである。一様に興味津々といった表情でその様子を眺める。 「甲斐、脚を開いて見てくださってる皆様に甲斐がこれからおんなになるってこと教えてあげて」  串崎は耳元で囁きながら、工藤の両脚を拡げさせて襟下を開かせる。  当然のように下着も履いていない下肢はさらけ出され、串崎の声に反応してペニスが僅かに勃ちあがっているのが垣間見える。それだけでも、極道の男としては死ぬよりつらい恥である。 「ほら、皆様に甲斐がこれからされることを期待してるのが、まる見えになっちゃってるわよ」  笑いながら串崎が亀頭の先を摘んでこりこりと擦ると、とろっとカウパーが溢れてしまい、工藤の男らしい顔つきが緩んでたまらないように腰を浮かせる。 「くッ……はあ、ああ、みて……ください……おれ、これから、おんな……になります」  既に飼いならされた身体は既に抗うこともなく、宣言するような言葉を口にして、これからくる快感に委ねるように串崎にもたれかかる。そうすれば、快楽が得られることを、何ヶ月もの間に身体はすでに覚えこんでしまっていた。 「甲斐は、もうここを可愛がると泣きながらよろこぶ淫乱な雌になっちゃったのよね」  ぐっしょりと溢れた体液で濡れた指先が、ゆっくりと柔らかくなっている肉洞の淵にもぐりこみ、串崎は目の前の男たちに見せ付けるようにゆっくりと抜き挿しを繰り返しはじめる。  リングを外しておいた肉茎からは、だらだらと愛液が溢れ始め、着物をぐっしょりと濡らし始める。  つい先日までのふてぶてしい工藤の姿はなく、恥もなく甘ったるい声をあげはじめだした。 「ッァア、……ッく、ああ、ああはァ、ああ」  十分に慣れきって悦い場所を執拗につきまわす指の動きに、肉は悦んで三本もやすやすと受け入れ快感を享受しているのか、あげた足の指先がぴくんぴくんと痙攣するように震えている。 「ねえ。甲斐、指マンするのキモチいいでしょ。もっとキモチよくなりたいでしょう。甲斐はおんなになりたいのでしょ」  誘うようにぐぷうぐぷうと指を奥まで入れては、浅いところで焦らすようにし、こりこりと前立腺を擦りあげては、イキかけるところで、すっと逸らしては焦らして耳を軽く噛んで、さあ、おねだりしなさいと命じた。

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