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招待。
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今夜、ベイジルの家にロシュが来る。
チャストロミエル教会で初日のベビーシッターを無事に終えたベイジルとロシュは、すっかり子供たちに懐かれてしまった。おかげで教会から抜け出すことがなかなかできず、当初の契約時間を一時間も過ぎ、時刻は夕方六時になっていた。
どうやらベイジルとロシュのベビーシッターは合格点のようだ。
シスターには子供たちの様子に大満足らしく、明日も勤務してくれるよう、頼まれた。
ひと仕事終えたベイジルはひとまずロシュと別れた。
ベイジルには心の準備というものが必要だ。
なにせ自分はこれから美しいアルファを誘惑するという一大イベントがある。
それを実行するためにはまず、バスルームに行くのが先決だ。
一日中子供たちの相手をしていたおかげで、どこもかしこも汗でべとべとだ。魅力的な彼に抱かれる前にシャワーを浴びて汗を流したい。
それにお腹だってぺこぺこだ。体力を消耗して腹を空かせているのはきっとベイジルだけではない。ロシュだってベイジルに負けず劣らず子供たちの相手をした。食事を用意する必要だってある。
丹念に身体を洗い、バスルームから出たベイジルはシャツとハーフパンツといった軽装な服を身に付けると濡れた髪もそのままに、ピザのデリバリーを頼んだ。
時刻は夜七時を回っている。チャストロミエル教会でロシュと別れてから一時間が過ぎた。
ベイジルはロシュを家に招待するため、片付けていると、間もなくしてチャイムが鳴った。
ロシュ・サムソンだろうか。
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