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第15話(R18)

「イル……ク……」  ガラス製の窓の向こう側では1人の青年が全裸の状態で、四肢をX字に拘束されていた。意識の混濁レベルが5段階中、5に近い数値で、今の青年は夢を見ている状態だということを示していた。  そんな中、白衣を着た2人の人間が入ってくる。1人は赤みを帯びた茶色の目の青年だった。 「意識はまだ混濁しているみたいですね。覚醒レベルを引き上げますか?」  極めて事務的に裸体のジェスと意識レベルの数値を見て、提案したのはジェスをこのレクター病院の地下研究室に誘い込んだ張本人・ファル・シターテだった。 「いや、まだ良い。随分と幸せな夢を見ているみたいだからね」  落ち着いた淡い緑の目に、少し長めの亜麻色の髪は聡明で優しい人物を思わせる。  それは他でもない、ジェスの恋人・イルク・デ・リレだった。 「分かりました。しかし、なかなか良い趣味ですね。実の恋人を機械に犯させるなんて」  ファルは他にも機械にエラーが出ていないのを確認していきながら、まるで、世間話のように呟いた。  それに対して、イルクは笑った。 「僕もそんなつもりはなかったけど、彼はいつも僕を抱きたがったからね。ただ、僕も男だから。1回くらいは彼が乱れているのを見たかったんだ。本当に最初はそれだけだったのに」 「それだけだったって……」  ファルは目の前の男はこの先、もう2度、男ならず女でさえも抱くことはできないだろうと思うと、全ての機械に正常に作動しているのを確認し終える。  続いて、次のプランについてイルクに説明し出した。 「エコーで直腸に器具の出し入れを目視するのや、排泄なんかも一通り、強制的に認識させたので、次は下半身だけでなく、耳や胸でも快楽や苦痛を拾えるように設定しますか? お好みはありますか?」 「ああ、どっちもジェスが真っ赤になって叫んだり、耐え切れなくなって可愛かったよね。うーん、好みね。ピアスとか乳輪の拡張とはあまり好みじゃないかな? 痛みも快感のエッセンスだとは思うけど、ジェスにはやっぱり、羞恥で真っ赤になって、死を乞うくらい快楽漬けにして、乱れさせて欲しいな」  まるで、今夜、食べる肉の調理方法でもリクエストするように淡々と会話が進んでいく。  ファルは3時間後にイルクの希望に沿ったプランが実行されるように設定をすると、ジュスの出した精液や前立腺液、腸液、さらには尿や便も色や状態別に分け、保管した。  全ては人類にとって有益で、偉大な研究のために。

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