1 / 7
神話
枝と枝の合間に、9つの世界を繋ぐ世界樹ユグドラシル。
オーディンが統治する神々の世界アースガルドは、その最上部に位置する。
オーディンの息子バルドルは、光の神と呼ばれ、全ての神々に愛されていた。
自分が死ぬ夢を見て怯えるバルドルのために、彼の母は世界中のモノと契約を結ばせる。
『決してバルドルを傷付けない』と。
そのため、あらゆる刃物はもちろん、いかなる物をもってしても彼を傷付ける事はできなくなった。
たった一つ、ヤドリギ以外は……
バルドルが何物にも傷付けられないと知った神々は、彼に様々な物を投げ、彼の無敵を喜んだ。
そうやって持て囃されるバルドルを、イタズラの神ロキだけは嫌っていた。
そしてロキは、ヤドリギの槍を作り、バルドルの異母兄弟で盲目のヘズに槍を投げさせた。
ヤドリギの槍に命を奪われたバルドルは、死者の国ニヴルヘイムに連れて行かれた。
その後、名のある神々を侮辱したロキは捕縛され、重い罰を受ける事になる。
そして……
ともだちにシェアしよう!