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番外.秘密の保健室

チュプ……クチュ…… 鍵のかかった保健室内に、卑猥な水音が響く。 光を少し硬いベッドに運んだ優人は、彼の息すら奪うほどに深く、熱い口付けを堪能する。 これでベッドが柔らかければ、言う事無いのだが……学校の備品では、まあ仕方がない。 「ン……フぅ……」 鼻から甘い息を漏らして、舌を絡めてくる光が、必死に優人の背を掻き抱く。 普段はクールなのに、こうして情熱的に求めてくる姿が、本当に可愛らしい。 唇を離した時、真っ赤に上気した頬で、荒く息継ぎする所も色っぽい。 クスッと笑った優人は、てきぱきと光の服を脱がせていく。 特に白衣はシワになると困るから、丁寧にベッド横の机に避ける。 「ン……優人……」 光のワイシャツのボタンを外していると、軽く身動いて、優人のスーツの裾を掴んだ。 「何だい? 光」 優人が優しく囁き掛けると、光は少し恥ずかしそうに微笑んだ。 「私も……優人に、してあげたい」 はにかんだ光は、本当に可愛い。 中途半端に胸元を開いただけの格好も、凄くそそられる。 可愛い人を苛めたくなるのは、前世の影響かも知れない。 優人はクスッと笑う。 「それは――何をしてくれるのかな?」 当然、優人の思惑が分からない光ではない。 少し拗ねて口を尖らせた光が、優人から奪ったスーツを机に置いて、猫のように体を丸める。 優人がゆっくり足を開いてやると、光は優人のスラックスに手を伸ばし、指先で股間の膨らみを撫でた。 うっとりとして目を細めた光は、待ちきれないと言うように、いそいそと優人の股間を開く。 そして天井を向く優人のモノを取り出し、ゴクリと生唾を飲んだ。 先端の窪みを白い指先でいじり、赤い舌で裏筋を舐めた光が、上目遣いに優人を見上げる。 その艶っぽいしぐさに、今度は優人がゴクリと唾を飲み、光の髪を優しく指先で撫でた。 あぁ、早くその口に欲望を突っ込みたい。 最近の光は、煽るのが本当に上手くなった。 けれど光は、さっきの仕返しとばかりに、じっくりと裏筋を舐め、指で玉袋を揉みほぐす。 焦れったくなるほど舌先でペロペロと舐め、光は時々様子を伺うように、上目遣いで優人を見上げた。 こいつ…… 明らかに光は、優人を煽って楽しんでいる。 そんな一生懸命でいじらしい光を、もっと苛めてやりたい。 けれど同時に、早く襲いたくて仕方ない訳で…… 優人は深く息を吐いた。 「降参だよ、光。早く、その可愛いお口に、入らせておくれ」 大人しく両手を上げて見せる優人に、光は嬉しそうな顔で微笑み、優人の欲望をパクッと口に咥える。 「ンッ、フ……ん……」 カリに舌を絡ませた光が、頭を上下に振り、優人のモノを唇で扱く。 気持ち良い…… 「凄く良いよ……光……もう、最高だ」 優人の賛辞に気を良くした光は、さらに深く優人のモノを咥え込む。 口に入り切らないほど大きな欲望を、光は一生懸命に頬張り、唇の端から唾液を溢した。 その唾液を指先ですくい取り、優人は密かにニヤッと笑う。 そろそろ、反撃開始だ。 優人は片手で優しく光の髪を撫で、もう片方の手を光の後ろに伸ばす。 「あぁッ……!」 光が堪らずに口を離して喘ぎ、快感に背中を仰け反らせる。 優人は光のスラックス越しに、指先でお尻の割れ目をなぞり、入口の周辺を刺激した。 「ここも、ほぐしてあげないとね……」 始めは上下に、続いて円を描くようにように擦ってやると、光はもう舐める余裕も無く震える。 その内、指では足りなくなってきたのか、光の腰が勝手に揺れだす。 「あん……ゆう……も、欲しい……」 クスクスと笑った優人は、残っていた服を全て脱ぎ捨て、光も裸に剥く。 光の真っ白な肌が曝され、優人は軽く唇を舐めた。 期待に目を輝かせる光を膝立ちにさせ、さらに優人は壁に向かって、光の手をつかせる。 「優人……?」 不安げな声を出す光に、優人は優しく微笑んだ。 「大丈夫だよ、光。だからもう少し『足』開いて」 『足』を強調して言われ、光は素直に従う。 壁との間に枕があるせいで、お尻を優人に突き出す体勢の光は、頬を赤く染めている。 「良い子だ……」 低く囁いた優人が、素早く枕を取り、光の足の間から顔を出す。 「えっ……!? ヤあぁッ……!」 驚く光の太股に手を掛け、そっと舌を伸ばした優人は、下から光の蕾をペロッと舐めた。 「あぁ……ッ! ヤ……ダメぇ……!」 光の下肢がガクガクと震える。 軽く上を向いていた光のモノは、触られてもいないのに硬度を持ち、先走りの液をダラダラと溢した。 「凄いね……まだ触ってないのに、もうこんなにお漏らしして」 優人がしゃべる度に吐息が蕾に掛かり、光はビクビクと震える。 「あン……見ないでぇ……あぁ……!」 指先に光の先走りを絡め、唾液で濡れる秘所に、優人はゆっくりと指を差し込んで行く。 「あぁア……!」 早くも二本の指を下で咥え込んだ光が、快感を逃がすために激しく首を振る。 長い黒髪が空中に舞って、保健室の蛍光灯に艶々と光った。 グチュ……ヌプ…… 卑猥な音を響かせる光の秘所に、優人はもう一本指を入れる。 少し窮屈な内壁を押し広げていき、優人はすでに知り尽くした光の良いポイントを刺激した。 「あぁン……! も……ダメぇ……イっちゃ……ふあぁッ!」 快感に首を仰け反らせた光の髪がうねり、一瞬で黒からまばゆい白に変わる。 優人はティッシュを数枚掴み取り、光の先端を包んで擦った。 「あ、あぁ、ああああぁぁぁぁッ!」 甲高い悲鳴を上げ、光は果てた。 手をついていた壁にすがり付き、光が荒い呼吸を繰り返す。 足の間から抜け出した優人は、光の肩を抱き寄せ、ペタンと尻餅をつかせた。 「まだまだ……これからだろう……?」 優しく囁いた優人が、光の唇ににキスを落とす。 くすぐったそうに目を細めた光は、自分から口を開いて、優人の舌をそっと招き入れる。 クチュ……チュク…… 甘い水音を奏でながら、光が優人の首に腕を回して、愛惜しそうにしっとりとすがり付く。 キスを堪能した優人はクスリと笑い、光の腕をほどいて四つん這いにさせる。 「入れるよ……?」 優人が呟くと、少し身体を震わせた光が、コックリと頷いた。 優人は光の後ろから腰を掴み、すでに猛った自身を押し合てる。 それだけでヒクリと震えた光の中に、優人はゆっくりと自身を埋めた。 「あぁ……はぁ……」 気持ち良さそうに光が背筋を反らせ、甘い息を吐いて優人を呑み込んでいく。 しっとりと濡れた内部は、優人のモノを取り込むようにうごめき、絡み付いてくる。 そして光の柔らかいお尻と、腰がピッタリとくっ付いた時、優人は熱く息を吐いた。 「凄くうごめいている……僕のモノが、持っていかれそうだ……」 「ゆう……と……」 恥ずかしかったのか、光がキュッとお尻を絞める。 小さく息を詰めた優人は、ベッドの下に常備された小さなバケツを、光のモノの下に置く。 本来は食中毒などを起こした者が、吐くためのバケツなのだが……まだ光の受け皿にしか使っていない。 準備を終えた優人は、改めて光の腰を掴んだ。 「いくよ……」 言うが早いか、優人は激しく光の腰を攻め立てる。 「あぁ……ンはぁ……」 口の端から唾液を垂らして光が喘ぐ度、純白の長髪がさらさらと舞う。 「綺麗だよ、光……その髪も、艶を増しているようだね」 光の耳元で「感じてる?」と囁くと、ブルッと身体を震わせ、優人のモノをキュウキュウと締め付ける。 クスッと笑った優人は、光の胸に片手を回し、ツンと尖った乳首をクニクニと捏ねた。 「フあッ……ヤン……」 全く触ってなかったにも関わらず、光の胸で存在を主張する粒は、硬くなって優人の指を押し返す。 その先端に爪を立てたり、ピンと弾く度に、光の喉からは快感の喘ぎがほとばしる。 優人は空いている方の手を下に伸ばし、光のモノを優しく握った。 「はぅ、あ……そんな……一度に……あぁ!」 もう先走りでベトベトに濡れた肉棒が、限界を訴えてビクビクと震える。 光のモノを上下に抜いた優人は、激しく腰を突き上げた。 「あぁッ……! も……イくぅ……!」 甲高い悲鳴を上げた光が、バケツの中に欲望を解き放つ。 光がイく瞬間に、自身をギュッと締め付けられた優人も、光の奥に熱い飛沫を叩き付けた。 優人の手で最後の一滴まで絞り取られた光は、お尻を突き上げたまま、上体をベッドに沈める。 光の髪を撫でながら、優人はクスクスと笑った。 「二回もイったのに、君のモノは、まだまだ元気なようだね?」 「……優人だって……」 恍惚と微笑んだ光が、まだ身体の中で硬度を保っている優人のモノを、キュッと締め付ける。 フフッと笑った優人は、その後、何度も光の中に打ち付け、光を仰向けにしてさらに愛し合った。 ――幸い、その日保健室を利用する者は、誰もいなかった。 ちなみに今日の五時間目、二年生で『社会』があったので、優人は一度授業に行き、光は綺麗に整えたベッドで眠っていた。 優人が授業から戻ってきたら、腰を揉んでもらおうと思って、光は夢の中で楽しみにして笑う。 ……END.

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