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第3話
このおかしな関係が始まってからもう何年なのか…
あぁ…そうか…あの日からだな…
俺、鴨志田は仕事があまり出来る方ではない。反して西園寺は凄く出来るやつだった。まぁ前から変なのに追われる体質ではあったのだが…
それを三明課長がいつも気にかけていた。
そんな2人が一歩オフィスを出ると途端に甘い空気になるのを見たあの日凄く驚いた。
勿論俺以外は目撃していないはずだったのだが…
翌日。西園寺を訪ね女がやって来た。
「嵐さん!どうして?どうして昨日は連絡くれなかったの?心配したのよ」
「あ…えっと…どちら様…」
「貴方の恋人。由真よ!」
「由真?恋人?誰?」
「酷い!酷いわ!」
泣き崩れた女におろおろする西園寺。
「西園寺?どしたの?」
「鴨志田…わかんない…この人本当に知らないんだよ…」
「は?」
「西園寺危ない!!」
「え?」
さっきまで踞ってたはずの女が手に光るものを持って向かってきた。
その時
「やぁ。由真さん。どうしたの?こんなところで」
寸でのところで花道部長が女からナイフを奪った
「蓮司さん」
「うちの西園寺が何かしたのかい?」
「私のこと愛してるって言ってくれたのに…連絡くれないの…」
「そうかぁ…彼にはちゃんとお話しするから今日は帰ってもらえるかい?」
女は悔しそうにこちらを見ると立ち去っていった
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