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第10話
な、なんでこんなことに!
イかされすぎてくたくたなはずなのに、身体はまだ熱が燻っているし、頭はぼんやりと痺れる。
それでも、ライに「自分で動け」と言われて、その通りに身体が動いてしまっていた。
恥ずかしいのに、先ほどから蕾を刺激するライのそそり立った雄がほしくて仕方がない。散々めちゃくちゃにされたのに、希望のそこは、ひくひく、と欲しがってまだ求めている。
ライに跨がったまましばらく羞恥心と戦っていた希望は、やがてゆっくりと腰を下ろしていった。
「んっ……はっ、あぁっ、んっ、んんぅっ……ああっ!」
自分の体重で、より深く突き刺さる。ライが手を添えているから、ずれることなくしっかりと収まってしまった。
震える膝になんとか力を込めて、腰を上下に振るが、両手を後ろ手に拘束されたままだから、バランスが取りにくい。
そのせいで、時折バランスを崩して、自分で意図していなかったところを擦り上げてしまった。
そんな刺激にも反応して、甘い声で鳴いて、震えて、動けなくなる。
「あっ、あぁっ! ん、ぅうっんぅっ……! ほ、ほどいて……!」
「だーめ」
「んっ、んんっ……! あぁっ、ぁあっ!」
ゆっくりとしか動けなくて、もどかしくて、それでも気を抜けば自分の体重であっさりと深くまで突き刺さる。
「……っ! こ、れじゃあ、イっイけないっ……!」
「あーそう? 手伝ってやろうか?」
「えっ? ん、うんっ……!」
縋る思いで顔を上げてライを見た希望は、目を丸くした。
「……ひゃあっ!?」
ライの手には、ピンク色のローターがあった。
「……なんかいろいろあるよな。あんまり使わねぇからよくわかんないけど」
ライは希望の真っ赤になった表情と、自分の両手の中のおもちゃを見比べる。
「でもさ、お前は結構知ってそうだな?」
「ひっ……!」
ライは希望の反応から、希望がこのおもちゃがどういうものかと知っていることを察したようだった。
少し考えた後、希望を見つめて、少し笑う。
「どう使うのか教えて」
「あっ……し、しらない!!」
「えー?」
希望が顔を背けると、ライが希望の雄に触れた。
「ぁっ、んぅっ! ……え!?」
「これは知ってんだけどさー」
希望が驚いて見つめた先にあったのは、コックリングだった。
革製の小さい輪と少し大きい輪が繋がっている。
希望はそれが何かはわからなかったが、ライが希望のそこの竿と根元にそれぞれ輪を嵌めて、きゅっと締めてしまったので、どういうものかを理解した。
「あぅっ……! やっ、やだっ! はずしてよぉっ!」
「お前これのことも知ってんの?」
「これはしらない!!」
「じゃあこっちは知ってるんだな」
「……ぁあっ、うぅっ……!」
ライが希望の目の前でぷらぷらとローターを揺らす。
希望はローターは使ったことはなかったけど、存在は知っていた。
えっちなことするやつだ、と知っている。
そしてそれが今、こうして目の前にあることが、たまらなく恥ずかしかった。
「……こ、これはずしてよぉ、いたいよぉ……っ!」
「外してほしいなら、こっちの使い方教えろよ」
「やっ……!」
「んー?」
首を傾げて、ライが笑った。
このやろう!
絶対知ってるくせに! えっち! すけべ!!
そう思いつつ、希望は潤んだ瞳でライを睨むことしかできなかった。
ライの大きくて固い楔を受け入れたままで、少し動くだけでもその存在が感じ取れてしまう。
その刺激で、自身の雄はとろとろと涙を流したまま、ふるふると震えていた。
弄ばれて赤く色づいてしまった乳首も、刺激を待ち望んでいるかのようにびりびりと痺れていく。
希望の呼吸が、はぁ、はぁ、と息が荒くなっていったが、ぎゅっと唇を結んで、上目遣いでライを見つめた。
「っ……それはっ……、スイッチ入れると震えて振動するから……、か、からだにあてたり、とか……」
「身体ってどこ?」
「~~っ!!」
希望がライを睨むが、ライは笑うだけだった。
「……っ! む、むねとか、……その、……敏感なところにあてるおもちゃ……」
「へーそうなんだ。こう?」
「ひゃあんっ!?」
スイッチを入れたローターの刺激を、乳首にいきなりあてられて、希望は思わず仰け反って逃げた。
しかし、拘束されたの身体はそのままライに押し倒されてしまい、ローターを両胸に押しつけられる。
「ぁあっ! あぁんっ! や、やめ、だめっ! ああっ! やあぁっ!」
いつの間にか、ライは器用にも両手に二つずつローターを持っていて、乳首を挟むので、より強い刺激を与えられた希望はびくびくっと震えた。
逃れることもできずに、そのまま揺さぶられてしまい、為す術なく甘い声を上げる。
首を振って拒む意思を見せているが、ライは止める様子はなかった。
更に、片手を胸から退けると、そのまま下の、希望の雄に押し当ててしまった。
敏感な場所へのおもちゃ特有の容赦ない刺激に、希望は大きく仰け反ってビクビクと震える。
「アアァッ!? やっ、やめ、アアッ! ァアッ!!」
「うわっ、すげえ締まる」
「やぁっ、やめっ……と、ってぇ! とってぇ!」
「えー? さっきつけたばっかじゃん。もっとがんばれよ」
「いやっ! はずして! あっ、んっ! アアッ! い、いかせてっ……!」
希望が首を振って、うるうると今にも涙が零れそうな瞳で訴える。
「らいさ、ん……っ! ああっ、やぁっ……! あぁっ! ライさんっ……! おねがいっ! とってぇ……? もぅ、いかせてぇっ……?」
希望が必死にライを見つめて、腰に足を絡ませ、甘い声で強請る。
その様子をしばらく眺めて、堪能してから、ライはローターを希望から離し、希望の雄を締め付けるものに触れた。
ゆっくりと希望の竿と根元から緩めると、希望は少しほっとしたような顔をした。
「……あっぁぁ!? ひゃあんっ!」
けれど、ライがローターを再度希望の雄に押し当てると、びくびくっと身体が震え、仰け反った。
「ああっ! ああ、やっ、だめっ……!」
ライはローターを押し当てたまま、コックリングをぱちん、と外した。
一気に解放されて、希望を抑えるものは何もなくなる。
「ああっ、ぁあんっ! い、いっちゃ、やっ、あっ……! ぁっああ――――!!」
大きく震えた希望は、そのまま小さく震えて、ライの雄をきゅう、っと強く締め付けた。
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