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第58話
─ドスッ
「いった…!」
朝ベッドから落ちて目が覚めた。
こんな目覚めは始めてた
寝相は悪いほうじゃなかったと思うんだけど…
「あれ?食パンきらせてたっけ…」
朝は絶対パン派なんだけど今日は食パンがなかった。
いつもちゃんと確認してるはずなのに最近色々あったからか忘れていたようだ。
「おはよ、冬馬……うわっ!」
「っちょ、おい大丈夫か?」
玄関を出てすぐ小さな段差につまずいてしまった。
咄嗟に冬馬が受け止めてくれたからよかったけど、もしひとりだったら完全に地面にダイブしていた。
なんか今日はついてないな…
「あ、やば課題やるの忘れてた…」
机の中から出てきた1枚のプリントは次の授業の課題で出されていたものですっかり持って帰るのを忘れていたようだった。
「はい、じゃあこの答えを皐月!前に出て書いてみろ」
うそ…
やってないのに…
今日ほんとに厄日かも……
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