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第27話
それから俺は毎日遥斗を学校まで送り、遠回りしながら自分の学校に向かっていた。
その間に誠を挑発しに行ったり何回か手を出したりもしたけど、感覚的にはかなり俺の方に傾いてくれていたと思う。
誠と相談して決めた遊園地作戦の時はかなり不安だった。
俺自身が自信を持てていないのに選ばれるとは思っていなかったから、一人に決められないと言われた時はどことなく安心した。
全くその気は無いと言われたあの頃に比べたら、まだまだ俺にも勝算はある。
だから無理に今決断しようとしなくていい。
いくらでも待つから
たとえ最後に俺を選んでくれなかったとしても、俺は遥斗のことを一生愛し続ける。
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