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第2話

───5分後 『?……??』 さっき入ってきた男は、用を足す訳でもなく 個室に入る訳でもなく おそらく手洗い場にずっと……いる。 (と言って水音もしないから ただ立ってるだけっぽい……??) なにしてんだろ…… 早く出てけばいいのに…… すぐ出てくだろう、って思ってたから 息を殺して、じっとしていただけに…… 今さら出るのも…… なにしてたんだ?コイツ…って思われるよな うーん。 どうしよう…… うーん。 考えている間にも時間は過ぎてゆく。 うーん。 帰りたい。 せっかく定時に仕事が終わったのに ここで時間が潰れるのは ものすごーく もったいない。 ………出るか。 さっと手を洗って、さっと出てしまえば きっと誰だかなんて分からない。 それに…… なにしてんのか気になるし。 よし。 一応、カムフラージュで水を流してから ドアを開けて外に出ると いた……! 3つある手洗い場の左端に男が立っていた。 ……? あ、なーんだ…… 横目でチラリと見れば、その男は 鏡に向かって髪をセットしている真っ最中で…… つーか どんだけセットに時間かけてんだよ…… 呆れつつ、手を洗ってトイレから出ようと 出ようと……出ようと……して…… そのまま俺は…固まってしまった。 ……………え? ………ええ?? その髪の毛セット男の鏡の前には タブレットが置かれていて 誰かの写真が写し出されていたのだ…けど…… その誰かが……… 俺の幼馴染みで、同期で同じ部署の…… 「梶 渉(かじ わたる)」だったから…である…!

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