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第17話
梶の証言。
───いや、俺はさ
白川部長と泉が頻繁に会って
デートしてるの偶然、見ちゃってさ。
部長を問い詰めたワケ。
俺の大事な幼馴染みに何してんの?って。
そしたら……なんとビックリ!
俺の代わりに つきあってる…とか言うじゃん!
………でも、よく聞いたらさ
それは真っ赤なウソで、本当は初めから
泉が好きで、なんとか近づきたくて
ワザと俺の写真見てるフリして
つきあうようにしたんだ……って言うじゃん!
なんじゃ、そりゃ……だよね!
そんな回りくどいことしなくても
正攻法で迫ったらオトせるんじゃねーの?
って思ったんだけどさー
それも出来ないほど本気で惚れてる……て
泉を俺の代わりだと思ったら
ウソみたいに自然に話せる、って……
キスも 耳と こめかみに出来た♡とか
頬染めちゃって……
お前、中学生か!
初恋かっ!バカなのかっ!!
って話だよねー。
でも、自分で始めたクセに
それも段々ツラくなってきて
どうしようって相談されて………
じゃあ、俺とつきあうコトになったって言ったら
泉はどうするか……試してみようって話になってさ。
それで泉が俺たちを認めたら
潔く泉を諦める、
泉が納得しなかったら
部長と つきあうのを俺が認めてやるって。
って、泉が部長を好きなのは
話し始めて すぐに分かったから
そっちの方向にいくように誘導しちゃったけどさ
まあ、なんにせよ
上手くいってよかったよ。
おめでとー、泉。
しあわせに、な♪
あ。
あと、俺、彼女と別れてないから。
来年、結婚するから
式には2人で来てくれよな♪
ふふふ。
いい友達をもって
お前もしあわせだなー。
よかった、よかった♪
『……………なんですか……これ……』
『………え?なにって………えーと………
恋の駆け引き?かなぁ。』
『駆け引きって………!
なんなんだよ!バカやろう!!
やり方おかしいだろっ!!』
『うーん。そうだね……
いや、僕もまさか自分がこんなに純情だとは
思ってもなくてだね……えーと………ごめんね?
でも、ありがとう。好きって言ってくれて。
すごく嬉しかった。』
なんて、恥ずかしそうに ニッコリ笑う部長………は…
『…………っ……っっ////////』
あああ……////
カッコいい……つか、可愛い……っ////!!
ぶ、部長って………
こんな顔もするんだ………//////
『許してくれる?』
『も、いいです……はい…|////』
『じゃあ、改めて僕とつきあってくれる?』
『…………//// よ、喜んで……////』
『…………よかった……ああ、すごく胸が……
ドキドキしてる……////』
『………俺も……です……////口から出そう……』
『じゃあ、泉くんの心臓が出ないように……
口を塞がなきゃ………ね?』
『………っ……え………////?』
部長の手が……俺の頬を撫でる。
至近距離で見つめられて………
カクン…と膝から 力が抜けた。
『ダメ………?』
『…………っ……////
~~~っっ/////
ど、どうぞ………//////』
ゆっくり、部長の顔が近づいてくる。
唇が……そっと触れた……その瞬間
切なくて、甘くて、恥ずかしくて
幸せで………体が ふわふわに痺れて………
ガックン
───と、腰が抜けた。
会社から、タクシーまで支えられて……ではなく
お姫様抱っこで運ばれた俺は……
とてもとても幸せ♡なのだった。
♡ ♡ ♡ お わ り ♡ ♡ ♡
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