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第1話

古代からこの世界では、火、水、風、土の四大元素精霊が、天を、海を、空を、大地を司り、守護していると云われていた。  人間はそれら精霊の内のどれか一つと契約をした後、精霊に祝福を受けて生まれてくると云われている。  精霊達は大なり小なり、人間を災厄から助けたり守ったりしながら関わろうとする事で共存し、半永久的に繁栄していった。  しかしその過程で様々な人間の感情と深く関わる事で、精霊も徐々に影響を受け始め、凶刃な力をつけていき、自我を持つようになった。  現代ストレス社会では、精霊との関係性が著しく変化した。それらが突然狂暴になったり暴走したりして、本来護るべき人間を攻撃する事件が、日常化するようになったのだ。それを人は『精霊障』と名付け、恐れるようになった。稀だが、妖怪や魔物等の異形の姿に変化したりする事例も確認されている。  そういった厄介な精霊を見つけ出して大人しくさせたり、力を削いで暴力性を無力化させる事に長けた集団、国家組織機関が世界各地に設置されるようになったのだ。  その国家組織の一つ、『精霊障専門処理特務機関エレメンタルサーヴァント』が設立された。強力な精霊達を味方につけた、国から厳選された特別な者達がペアを組み、『精霊障』という精霊の暴走を沈静化させる為に、毎日奔走していた。

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