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第83話

布団に包まり身動きしない俺の愛する人…でもね…知ってる。これ前俺と喧嘩したときにもやってた…その日はご両親が不在で一緒に遊んでた時だったな… 「お姫様はいつそこから出てくるかなぁ?」 「姫じゃない!!…」 「おはよ。颯。」 「焔…別れた…の?」 「うん。お前に初めて逆らったかもね。やっぱ俺には無理。好きじゃない人と付き合うなんて…無理だった…」 「…でも…あんなに…仲良さそうだった…手も繋いで…お似合いだった。」 「お似合いかはわからないけど…でも…それ以上のことは出来なかった。お前に言われてその通りになるよう振る舞ってはいたが…昨日さ。泊まりにいって…その先を求められたけど…出来なかった。機能が完全停止。八重には悪いがな…確かに可愛い奴だった。一生懸命俺のこと好きでいくれた…だからこそ、このままじゃいられないって思った。俺ねお前のことを俺が思ってた以上に好きだったみたい」 「…嘘が下手ですね。ほら…ここ。それと…こことここも…他にも…沢山キスマークついてます」 「うん。つけられてた。朝起きたら裸で微笑んでるあいつがいた。俺も服は乱れてた」 「やることやってるじゃないですか」 「…どこからがお前の思うそれかはわからないが…そうだな…キスはした。それ以上は俺はやってない…なんて…お前には関係ねぇ?か…俺が誰とどうなろうが知ったこっちゃないしその方が都合いいだろ。 悪いな。変な…言い訳みたいなことして。 飯食った?ちゃんと食え。うちの親も心配してたぞ。お前の顔色悪かったって。 ごめんな。俺のことが気持ち悪くて家に来るのも嫌になったんだろ?アメリアさんたちには伝えておくよ。お前をうちにこさせないように。それで気が晴れる? 俺の登校時間も変えるし保健室登校にしてもらう。極力お前の目に触れないようにする。それでも足りないなら退学も厭わない。 離れないって約束したけどでも俺が側にいるからお前が辛そうだ…お前には他にも多くの友人もできた。だから俺の役目は終わったんだろう。 一生離れないといったけれど…守れそうにないな。こんなお前みたくない…俺もきつい…俺のせいでお前が苦しんでるのは…だから…これで最後にする…お前の側にいること…だから安心して笑っていて?」 颯に言葉を挟まれないようにやや早口で告げる。颯の同意の言葉は聞きたくない…だから… そのまま背を向けて部屋を出る 「じゃあな。颯。今までありがとう」

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