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第1話
父親は少し乙女脳が入った普通の会社員で、母親はBL、TL関係なく好きな物を書く小説家。
弟はまだ純粋な可愛い小学生。
家はマンションの最上階。
母親が漫画アニメの影響を受けて買ったらしい。
家庭は順風満帆。
俺も幸せな家庭に生まれてこれて嬉しいと思っている。
しかし、一つだけ問題が起きてしまった…。
小さい頃から母親の書斎が好きで入り浸っていた俺はある日、一冊の本を手に取った。
ひらがなを覚えたばかりの俺でもそれは読むことが出来た。
漫画だから絵は多く、漢字にもふりがながあった。
読み進めるにつれて内容がドンドン過激に。
最初はチューしてる、や何だこれと思って恥じらいもなく母親に聞いたことがある。
その時の母親の表情は忘れたりしない。
隠しておいたのに、という焦った表情に息子が男同士の恋愛に興味を持って腐男子の道に!?…と何故か期待に満ちた表情。
顔色が赤半分青半分になってたのは個人的には面白かった。
俺が母親に男子高校生2人が体を重ね絡まり合うシーンを見せれば母親は親切丁寧に教えてくれた。
子供の俺にはまだ早い内容ではあったけれど。
そして俺は無事、母親の教育の賜物により腐男子の道へと進んだ。
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