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「璃音の達った顔、いやらしくて可愛いな…」  笑みを零し、氷室はご褒美とばかりに璃音の唇を塞いだ。  甘い口づけを落としながら、花芯に残った白蜜の残滓を指で搾り取り、璃音の秘蕾にそれを塗り込み、指を一本ツプリと差し込む。  初めて達した快感で弛緩した秘蕾は、氷室の指をぎこちないながらも受け入れようとした。 「う…、く……ゥっ」  しなやかで長い指が少しずつ奥へと進む。  異物感と痛みをこらえ、璃音は固く目を閉じた。 『男同士の行為は、固くなったアレを相手の後ろに挿し入れるんですよ?』  不意に弓削の言葉が過ぎる。 『どうです?璃音様。  借金を返す為に、貴方は体を売れますか?  勿論、身を裂くような痛みも味わいますけど』  初めて上り詰め、射精するまで指で扱かれた。  女性すら知らないままの無垢な体…。  氷室は、指で、唇で、舌で、甘美で淫らな悦びをこの身に焼き付けた。  そして…。  今度はボトムの中で固く反り返ったモノを、璃音の秘蕾に突き立てる為に、指で璃音の小さな後孔を犯している。  捜し当てた璃音の内部の一点に、クッと曲げた指を擦らせ、愛しい男は璃音の唇を舌ごと吸った。  強く。  深く。  淫らに。  総てを自分に捧げてみせろと…。  痛い。なのに、気持ちイイ…。  氷室の指が、璃音の後孔を解していく。  勃ちあがり始めた花芯の鈴口から伝う愛液のぬめりを借り。  入口ギリギリまで引き、璃音の「イイ所」目掛けて突き入れられる氷室の指。  それが二本に増え、軋る後孔を広げようとして、ぐるりと回される。 「う……、い…、たい、…龍嗣…痛いよ…」  朦朧としかけた意識まで痛みに掻き回され、璃音の後孔は悲鳴を上げてしまいそうだ。  キシッ、ぐちゅぐちゅ、ミチ…ッ…  璃音の白蜜と愛液のぬめりを使い、凶器を突き立てる為の道を広げる淫らな指。  時間をかけ、二本の指を馴染ませると、再び注挿を始めた。 「璃音、イイ所を擦ってあげるよ」 「あ…んっ」  半勃ちの花芯を煽るように、指を出し入れされる。  痛みをこらえ、快感だけを拾おうとするが、経験の浅い躯には、上手く拾い切れなかった。  それでも、カクカクと腰が揺れ始める。 「龍…嗣ぃ…、好き……挿れて…。来…てッ」  耐え切れずに漏れた懇願。  どれ程の苦痛が苛んでも、龍嗣ので繋がりたい。  璃音は、氷室に貫かれたくなっていた。

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