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 熱い…。  灼け…る…。  璃音の恋情に。  龍嗣の情欲に…。 「は…、ぁああっ!!」  背中がしなり、のけ反った璃音の髪がさやさやと鳴る。  行き場の無い手が空を掻き、胸をなぞる龍嗣の腕を捉えた。 「あぁぁ…っ、ぁ…っ、龍嗣…、きて…、もっと…きて…!!」  あえかな声で。  鈴の様に。  金糸雀の様に。  龍嗣を求めて璃音が啼く。  中を穿たれ、全身を貫く甘い波に翻弄され、さらに啼く。 「璃音の中…凄く悦い…っ。  溶ける…。 溶かされてしまいそうだ…!!」  最奥を穿ちながら、龍嗣も限界を迎えて全身が引き攣れたようになった。 「龍嗣…、僕…」 「ああ、私もだ…」 「すき…、だいすき…っ、龍嗣の事…いっぱい…っ!!」 「ああ、たっぷり注いであげような。  全部飲むんだぞ…?」 「う……ん…っ。  あ………っ、あぁあああ…っ!!」 「う………、く…っ」  龍嗣の背が反り、肌が粟立ち。  璃音の躯が痙攣し、びくびくと腰が揺れ。  二人は同時に高みへと上りつめた。 「ん………ふ…っ」  甘い余韻に震える璃音の服に、龍嗣が触れた。 「やっぱり、服を着たままだと変な感じだな…」 「そ……だね…、僕、女の子になったみたいで、変な感じがする…」 「璃音…」 「ん…?」 「まだ食べ足りないんだが…、もう少し君を食べてもいいかい?」 「うん…。  僕も、食べられ足りない…」  達したばかりの華奢な躯を抱き、龍嗣は璃音と向かい合わせで身を起こした。  深く、繋がったままで。  璃音が震える手で龍嗣のワイシャツを脱がせ、龍嗣の大きな手が璃音のブラウスを脱がせていく。  互いに脱がせた服をベッドの下に放り、巧妙に隠された釦を外してペチコート付きのスカートも脱がされて、璃音は龍嗣に抱きついた。  白磁の肌が露わになり、空気に触れて少し粟立ち。  その肌を何度も優しく摩られて、璃音はホウッと息をつく。  自然に唇が重なり、華奢な躯に龍嗣が覆いかぶさる。  一度熱を放出しても、硬く昂ぶったままの雄刀が中でさらに熱を滾らせていて、璃音は胸が高鳴った。 「ん…っ、きて…。  いっぱい…、く…ふっ…、がっついて…」 「ああ」  チュ…ッ。  甘い吐息ごと唇を塞ぎながら、龍嗣は璃音が弱い部分に切っ先を当て、ゆるゆると腰を揺すった。

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