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「あ…っ、あぁっ、く……っ、あああ…っ!!」  最奥まで一気に突き入れられて、璃音の中の襞が絡み付いてくる。  暫く繋がなかった為か、璃音の中は少し狭く、熱く蕩けて龍嗣を包み込んだ。 「りょ…じ……いっ…ぱい…きも…よ…なって…っ」  …愛おしい。  この小さい恋人が、愛しくて愛しくて仕方ない。  深く浅く抽挿を繰り返し、龍嗣はいつも以上に怒張した楔を突き入れる。  璃音にとってはキツいだろうからと、少しばかり手加減をするのを忘れないつもりでいたのに…。 「白川先生には、手加減しろと言われたんだがな…」 「手加減…し…ないで…。  一ヶ月に…一回しか出来ないんだも…。  だから…」  はくはくと喘ぎながら、璃音は胸を押さえた。 「龍嗣のこと、ここにいっぱい貯めとくの…。  だから、いっぱい…ぐりぐりして…っ!!」  後頭部をガツンと殴られた気がして、龍嗣は頭がくらりとする。  そんな龍嗣に向かって、璃音は手を伸ばす。 「龍嗣………すき…、だいすき…。  龍嗣に、いっぱい愛してもらったの、ぜんぶ、心に貯めとく…から、ぎゅうぎゅう…って、して…」 「だから…、煽るなと言うのに…っ」  辛うじて残っていた自制心を、璃音は簡単に引きちぎった。 「明日、足腰が立たなくなっても知らないぞ?」 「大丈夫…歩けなくても…いい…」  ほっそりとした足を優しく折り曲げ、膝を肩の方へ押して深く交われるような体勢にする。 「いつも以上にがっつくからな?  後で泣いてもやめない。  それでいいんだな? 璃音?」 「………ん。 きて…っ!!」  顎を引き、了承したのを見て、龍嗣は先程よりも強く、一気に雄刀を突き入れた。 「ああ…っ!!」  痛みとは明らかに違う、快楽に蕩けて流す涙がぽろぽろと零れて、シーツをぬらしていく。  服地の上から胸の蕾を摘むと、後蕾が締まり、龍嗣を締め付ける。 「璃音の中…、こんなに蕩けて気持ちいい…。  私まで蕩けて無くなりそうだ…」 「……気持ちよくなって…。  龍嗣が気持ちいいの、僕…凄く…嬉しい…っ」  与えられる快感に、最奥まで蕩けた躯が龍嗣を迎え入れ、柔らかい襞の一枚一枚が、昂ぶる雄刀を包み込む。  約一ヶ月ぶりに躯を繋げた事が、本当に嬉しい。  甘やかな吐息を漏らす唇を啄み、龍嗣は璃音の全てを味わうべく、舌を絡めて腰を打ち付けた。

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