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「璃音………」 「………ね……?」  ピッタリと合わされていた足が、龍嗣を受け入れるように開かれて。  見守っていた龍嗣に向かって、そうっと手を伸ばす。 「大丈夫かい…?  怖い思いを沢山したんだから、随分勇気が要ったろうに…」  優しく撫でる手に頬ずりする仕草すらも、今は媚態にしか見えない。 「………ずっと待ってくれてた龍嗣に応えたいって、思ったらね…、大丈夫だったよ……」 「ありがとう……。  受け入れてくれて、凄く嬉しい」 「好きで好きで堪らないもの…。  そう思ってたら、怖いって気持ち…、少しだけなんだけど、どうでも良くなっちゃった…。  龍嗣だけのものになりたいから………、だから…、…僕を……食べてくれる…?」 「ああ。  仰せのままに………ね」  帯を解いて着物を脱ぎ、ベッドの脇へと放る。 「初めて抱いた時よりも、もっともっと優しく解して抱くよ…」 「………はい」  ゆっくりと体を重ね、甘やかに口づける。  今までよりも深い愛情と、狂いそうなほどに濃厚な愛撫を交わすために…。  ツプリ。  蜜のぬめりを借りて、指を突き立てた。 「……………っふ…」  硬く閉じた蕾を解すのを、面倒だなどと思わない。 「少し…キツいな」  潤滑剤を継ぎ足し、ゆっくり慎重に指を動かす。 「…ん……っ、……ぁ……」  両手を口に当て、ザワリと沸き上がる快楽を堪える璃音。  柔らかくなってきた所でギリギリまで引き抜き、二本に増やして穿つ。 「………っ、…やぁ……うッ!!」  中を傷つけないように中を掻き回し…。 「あああああ……ッ!!」  一番弱い場所を探り当てると、ひとつひとつの襞が指に絡み付き、うねりながら食いしめてくる。 「きて…、……はやく…」  潤んだ瞳に情欲を滲ませ、璃音がハグハグ喘いでいる。 「まだ、キツいかも知れないぞ?」 「いい……、も…い……からっ、はやく………っ」  宥めるように唇を重ねてから、龍嗣は指を引き抜いた。 「永遠に、大事にしていくからな…」 「………っ」  昂ぶる楔に蜜を絡め、薄紅に色付く蕾に押し当て…。  ぐぐ…っ。  ゆっくり龍嗣は身を沈めていった。

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